...馬琴の人物もまた嶄然(ざんぜん)として卓出している...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...東京朝日新聞(とうきやうあさひしんぶん)の記者(きしや)にして考古家中(かうこかちう)に嶄然(ざんぜん)頭角(とうかく)を露(あら)はせる水谷幻花氏(みづたにげんくわし)と同行(どうかう)して...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...当時はこうした作風はまず嶄新(ざんしん)であって...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...今日においてすでに嶄然(ざんぜん)その頭角を顕わせり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...教学特に東洋教学の嶄然たる固有特色なのである...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...そして教学としてもっとも著しい嶄然たる特色を有つものは...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...ニイチエの奇崛獨聳は嶄然として時代の地平線を超越したるものありと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...またこの時代より近世浮世絵史上の最大画家と称せらるる鳥居清長の嶄然(ざんぜん)として頭角を顕(あらわ)すあり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...嶄新(ざんしん)な名案を呈出するに違ない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...嶄新奇抜といっても...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...書物の数に於いても嶄然と他を抜いてゐるものは小説であるといふ一事がよく証明してゐる...
平林初之輔 「商品としての近代小説」
...凡そ嶄新なポンチ絵風の手法を用ゐた...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...呆れる許りの放胆さ嶄新さがあつたと云へる...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...その未来を語ること嶄新奇抜な「楠無益委記」にして尚且...
正岡容 「大正東京錦絵」
...橋あり長さ数十間その尽くる処嶄岩(ざんがん)屹立(きつりつ)し玉筍(ぎょくしゅん)地を劈(つんざ)きて出ずるの勢あり...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...最も嶄新(ざんしん)な学術の芽生えでなければならぬ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...嶄新奇抜な療法でもないのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...Q城の嶄新な武力は終にS城を惨虐に圧倒した...
横光利一 「静かなる羅列」
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