...相変(あいかわ)らず石のように硬い姿勢を崩さないで...
海野十三 「暗号音盤事件」
...直立不動の姿勢を崩さないでいるのを...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...酔っても威容を崩さない...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...今はじっととぐろを巻いて少しも姿勢を崩さない...
谷崎潤一郎 「少年」
...いくら避難民でもまだ身装(みなり)を崩さないものをも沢山見かけたのに...
田山録弥 「一少女」
...いつもりゅうッとした身装(みなり)を崩さない...
徳田秋声 「仮装人物」
...その態度を崩さない...
外村繁 「澪標」
...身だしなみを崩さないお芳...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのうち甥の兼吉は一番年上の三十前後、辯口の達者な、身柄を崩さない、内々では稽古所へも出入りしさうな、小意氣な男前です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...時々昼間もこの呆んやりしたつまらなさうな顔を崩さないでゐると...
林芙美子 「小さい花」
...体を崩さない、きちんとした表情が、田部には仲々近寄りがたいのである...
林芙美子 「晩菊」
...眼を閉じて殆(ほとん)ど正座しているふうに姿勢を崩さないでいると全身に汗を感じて来た...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...それは田舎の方がずっとよく昔を守って習慣を崩さないからであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...いまの気持を崩さないように...
山本周五郎 「菊屋敷」
...人は可愛(かわい)がっておくもんだよ」と寒藤先生は表情を崩さないように...
山本周五郎 「季節のない街」
...甲斐はできるだけ姿勢を崩さないように...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...しかし儼然(げんぜん)たる態度は依然として崩さないまま...
夢野久作 「暗黒公使」
...一日、膝も崩さない...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
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