...皆崑崙奴(くろんぼ)の形相...
泉鏡花 「海神別荘」
...崑崙山嶺の紅焔(ぐえん)を圧倒するようになった...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...吾が国三条の人崑崙(こんろん)山人...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...もう一度このへんの雪線が少しばかり低下して崑崙(こんろん)の氷河が発達すると...
寺田寅彦 「ロプ・ノールその他」
...雲の歌ゆふべは崑崙の谷の底けさは芙蓉の峯の上萬里の鵬の行末も馳けり窮めむ路遠み無限のあらしわが翼空の大うみわが旅路...
土井晩翠 「天地有情」
...黒漆の崑崙(こんろん)が跳(おど)り出します...
中里介山 「大菩薩峠」
...北に崑崙(コンロン)...
久生十蘭 「新西遊記」
...崑崙山脈を隔てて英領印度あり...
日野強 「新疆所感」
...西蔵境の崑崙山脈に降つてゐる雪の様に感ぜられる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...氷点下何度といふ代りに標高一万米突の崑崙山を持つて来たわけもあるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...この崑崙茶の一件なのです...
夢野久作 「狂人は笑う」
...お出入りのお茶屋が又チャンチャン一流の形容詞沢山で……崑崙茶の味を知らなければ共にお茶を談ずるに足らず……とか何とか云って...
夢野久作 「狂人は笑う」
...崑崙茶の風味に耽溺(たんでき)し過ぎたので...
夢野久作 「狂人は笑う」
...入れ代り立ち代り捧げ持って来る崑崙茶の霊効でもって...
夢野久作 「狂人は笑う」
...しかしどっちにしてもこの崑崙茶の味を占めた奴はモウ助からないそうです...
夢野久作 「狂人は笑う」
...崑崙山の麓で使い棄てた緑茶の出(だ)し殻(がら)から精製した白い粉末で...
夢野久作 「狂人は笑う」
...平生愛乗致しておりまするあの御承知の白馬『崑崙(こんろん)号』と共に参加致したいとの希望……」あとの言葉は耳が潰れたかと思われる拍手の音で聞えなくなってしまった...
夢野久作 「暗黒公使」
...崑崙などわが国の先儒の仕事を継承し完成するという意識をもってなされた...
和辻哲郎 「孔子」
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