...自己の靈魂の訓練を長上に托する心持も――此等の崇高な...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...自然の最も崇高なる産物「山」に登り...
石川欣一 「可愛い山」
...若し吾人にしてこの事実を認め得たならば仮令それが如何程崇高なるものにせよ一定不変の理想と云ふが如きものを要求することはないであらう...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...かういふ崇高な功績といふものはきはめて少くなりました...
鈴木三重吉 「青い顔かけの勇士」
...人は神仏の前あるいは崇高な人格者に相対する時...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...なんだか大きい崇高な意味を持っているようで...
太宰治 「新ハムレット」
...世の常ならぬ崇高な姿であるだけに...
徳田秋声 「縮図」
...崇高な感情に對して燃え立ち易い心をもった教養ある紳士...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...叔父さんの生活が非常に崇高なもののように思えますので...
豊島与志雄 「恩人」
...ヴェロキオやミケランジェロがその崇高な作品中に現わしている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「そうです、その人はたといどんな人であったにせよ、崇高な人です...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「彼らは君や探偵よりいくら人間らしい崇高な生地(きじ)をうぶのままもってるか解らないぜ...
夏目漱石 「明暗」
...それと同じ崇高な最期を遂げた人物の長いリストが載っている...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...私の知る限り崇高な行為だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...すなわち毅然たるその姿は何んとはなしに崇高な気に打たれるのです...
牧野富太郎 「植物記」
...そして御身が造れる一切の崇高な万物は天地(あめつち)のなりいでた日と同じ荘厳を保っている...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ちょうどこの・プルタルコス中のまさに最も崇高なものであったろうと思われる・これら二人の人物の生涯の・比較論を奪い去ったとは! 世界が等しく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こんな崇高な美は決してあり得ない...
吉川英治 「折々の記」
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