...若し吾人にしてこの事実を認め得たならば仮令それが如何程崇高なるものにせよ一定不変の理想と云ふが如きものを要求することはないであらう...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...神武天皇御東征当時からの崇高な大和魂が...
海野十三 「空襲下の日本」
...組織は形成し続けていた――崇高なる愚行めいてそれらはコツコツ根を詰めていた...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「絞首刑」
...どこやら崇高な、隠者とでもいうような趣きさえあった...
太宰治 「パンドラの匣」
...崇高なる道念を発せしめたるか...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...創造の崇高なる喜び! 創造することより他(ほか)に喜びはない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...忍従の崇高な喜びをもはや味わうことはできないでしょう...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人間のうちには気強いものや崇高なものや剛健なもの……も同程度に於て存在しているから...
豊島与志雄 「ヒューメーンということに就て」
...その黒色はインキ壺(つぼ)の崇高なる黒色と何らかの関係を有したことがない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...崇高な働きたる進歩をなし得る有限なるもののことを...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...最も崇高な質問にさえ...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...それと同じ崇高な最期を遂げた人物の長いリストが載っている...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...動機はそれこそ最高に崇高なものだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...単に世間はなお彼らの崇高なる真理を受容する用意がないと考えるに過ぎぬであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...偽りもおそれもなき、穏かなあこがれ、崇高な、悩み知らぬ消滅、無辺際の中の至幸なるまどろみ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...弱者の崇高な武器であり...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...なんと崇高な狂言ではないか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そうしてこの成長、突破が年ごとに迫り行くところは、ただ偉大な古典的作品にのみ見られる無限の深さ、底知れぬ神秘感、崇高な気品、清朗な自由、荘重な落ちつきである...
和辻哲郎 「『劉生画集及芸術観』について」
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