...その岩石何ぞ峨々たる...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...荒々しく峨々たる山の急斜面に置かれ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...巖石峨々たるの處...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...赤沢あたりから海岸の風景が殊によろしくなる、茫々たる海、峨々たる巌、熱川温泉に安宿があるといふので下つて行つたが断られた、稲取へ暮れて着いて宿をとつてほつとした、行程八里強...
種田山頭火 「旅日記」
...270譬へば角の逞(たくま)しき鹿を或は山羊(やぎ)を追ひ、獵犬の群、獵人の群、一齊に進む時、峨々たる巖、繁る森、牲を救ひて隱れしめ、之を探りて見出すこと遂に彼等の運ならず、囂々として叫びあふ、其眼前に金毛の 275獅子現はれて、勇みたる一群攘ひ退(の)くるごと、アカイア軍勢一團となりて利劍を、兩刄(もろは)ある槍を揮ひつ敵軍を追ひつつ進む眼前に、プリアミデース・ヘクトール其陣中にあるを見つ、恐怖に滿ちて脚の下勇氣全く沈みさる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...青石峨々たる岬角(かふかく)が...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...之を見るに四方は峨々たる岩石を以て圍まれたるもの...
長塚節 「草津行」
...峨々たる白氷の高山が...
牧逸馬 「運命のSOS」
...其澗内峨々たる岩壁にして其高十丈餘有...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...峨々たる山中の険路を頼光以下四天王が進み行き...
山本笑月 「明治世相百話」
...峨々たる淡褐色の岩山だ...
横光利一 「欧洲紀行」
...峨々たる灰藍色の山峰湧くが如し...
横光利一 「欧洲紀行」
...仰げば峨々たる西山(せいざん)の嶮峰(けんぽう)のみである...
吉川英治 「三国志」
...蓋(ふた)を開いて、これを展じれば、千山万水、峨々たる山道、沃野(よくや)都市部落、一望のうちに観ることができる...
吉川英治 「三国志」
...東に向かってはたたなづく大山脈の峰々が一層峨々たる山容を広げていた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...峨々たる日本アルプスの連峰が蜿々として横たわるを見れば胸には宇宙の荘厳が湧然として現われる...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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