...今の岩沼の停車場の案内札に竹駒神社これより何町とかあっていたって近く...
柳田國男 「地名の研究」
...岩沼どの」「そういう意味でした」と主膳が云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「岩沼(田村右京)へも出したようか」――同文の訴状をさしあげたとあります...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...江戸で岩沼(田村右京)がふんばってくれれば面白くなる」――厩橋(酒井忠清)さまの御意(ぎょい)はいかがでございましょうか...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「一ノ関と岩沼に対する六カ条の件...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...東市正どのを伊達家のあるじに直すことなどできはしません」「なぜできないのです」「綱宗さまには岩沼の田村右京さま...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「また、これはついさきごろ、江戸屋敷からの手紙で知ったのだが、品川下屋敷ではお部屋さま(三沢初)が御懐妊だということだ、まこと一ノ関さまにさような御野望があるとすれば、亀千代ぎみばかりでなく、岩沼さま、寺池さま、つづいてはやがて御出産となろう和子(わこ)さままで、次つぎに毒害しなければならぬ、そんなことができると思われるか」「では、では船岡どのは」「私のことは措いて下さい、私は臆測でものを考えるのは嫌いです」と甲斐は云った、「万が一にも、さような大事が企まれており、それについて対策を立てなければならぬとするなら、このように人から人へ話しつたえてはならない、もちろん私は無い火の煙と信じている、そんな野望があり得ないということはいま申したとおりだ、しかし、その事実の有無よりも、このように口から口へ云いひろめることのほうが、却(かえ)って大事をひきおこすおそれがあると思う、伊東どのはそうは思われませんか」「――わかりました」新左衛門は頷(うなず)き、「どうやら仰しゃることがわかるようです」と云って、少しむっとしたように甲斐を見た...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「岩沼(田村右京)は出すと申しておる...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...すぐに岩沼と相談してみよう」――次に...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ちょうどいい時期だと思う」――岩沼さまからまた反対が出ることでございましょう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「岩沼は気の毒な人だ」――はあ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「さようなことがあるわけはございません」「慥(たし)かにか」「慥かに、事実無根でございます」「証拠をみせろ、事実無根だという証拠があるか」甲斐は静かな眼で綱宗を見まもり、見まもったまま、そのまえにうかがいます、と反問した、「その噂が仮に事実だとして、なんのために、若君のお命をおちぢめ申すのですか」「伊達家横領のためだ」と綱宗が云った、「おれを逼塞(ひっそく)させたのも、伊達家を横領するためだった、さればこそ、跡目相続のときに入札(いれふだ)などということが行われたではないか」「しかし、亀千代さまが御相続あそばされました」「だからいま、その亀千代を除こうとする、ということは考えられぬか」「考えられません」と甲斐が答えた、「若君毒害の風聞は、以前にもございました、私は或る者からその実か否かを訊かれましたので、岩沼(田村右京)さま、寺池(伊達式部)さまという、直系の兄君がお二人も御健在である以上、亀千代ぎみのお命をちぢめても、脇から御家を相続することはできない、それは根もないことだ、と申しました」「ましてただいまは」と甲斐は続けた、「ましてただいまは、鶴千代さまという乙(おと)君さえおわすのです、もしも御家を横領するとすれば、亀千代さま鶴千代さま、岩沼、寺池の御兄ぎみ方まで、お命をおちぢめ申さなければなりません、戦国争乱の世なら知らず、いま泰平の世にさようなことができるとおぼしめしますか」綱宗は口をつぐんだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...岩沼(田村右京)さまが拝謁(はいえつ)し...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...だが十左はすっかり黙りこんでしまい、気むずかしい顔つきで、自分からは口をきかず、ただ相槌を打つばかりだったが、岩沼で宿を取り、夜具を並べて横になってから、太息をついて、ぽつんと云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「岩沼さまは押しつけられただけで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...岩沼(田村右京)さまとお上(かみ)のお二人...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「岩沼とおれの非難」――もちろん私の臆測でございます...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...岩沼は「旧のまま」といい...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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