...敏達天皇――岡本の宮で天下をお治めになつたというのが...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...婆(ばば)あは」半ちゃんは岡本の盃(さかずき)へ酌をした...
田中貢太郎 「春心」
...広巳は岡本の前へ出た...
田中貢太郎 「春心」
...そこで、話は震災以後に移るのであるが、震災以後に於ても、本田美禅、岡本綺堂、前田曙山、江見水蔭、渡辺黙禅、伊原青々園、松田竹嶋人(たけのしまびと)と云うような人達が通俗小説を相変らず発表しているのであるが、之等の人は、謂わば硯友社派の残存者達であり、文壇小説家としては落伍した連中であって、残念ながら新らしき大衆文芸の復活者とは決して云えないのである...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...もう一返その日の午(ひる)までに電話で都合を知らせろって云って来たんですもの」「岡本からそういう返事が来たのかい」「ええ」しかしお延はその手紙を津田に示していなかった...
夏目漱石 「明暗」
...おおかた吉川夫人だの岡本だのを指(さ)すのだろうと思ったぎりであった...
夏目漱石 「明暗」
...集まるもの、宮島資夫(すけお)、五十里(いそり)幸太郎、片岡鉄兵、渡辺渡、壺井繁治、岡本潤...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ただ岡本の漫画にも...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...十時にタクシー、岡本医院へ寄り、何か静脈注射...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...岡本綺堂先生に母と妻とを伴ひて...
正岡容 「滝野川貧寒」
...また岡本則録氏を煩わさんとしたこともあったが...
三上義夫 「数学史の研究に就きて」
...いざとなったら何にもしてくれる気がないらしい」ふき子は、「岡本さん」と、大きな声で呼んだ...
宮本百合子 「明るい海浜」
...不幸な嫁入り先から戻って来てそのような暮しをしている岡本から見ればふき子も陽子も仕合わせすぎて腹立たしい事もあろう...
宮本百合子 「明るい海浜」
...僧混外(こんげ)も亦茶山の此書牘に見えてゐて、石田、岡本、田内、土屋の四人の名がこれに連繋して出てゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...永井の傷心のことは岡本の手紙で知っていたが...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...念のために」「輩(やから)は、誰と誰か」「木寺相模、平賀三郎、矢田彦七、岡本三河坊、野長七郎など...
吉川英治 「私本太平記」
...鎮台の者か」「わたくしが撃ちました」岡本軍曹は...
吉川英治 「日本名婦伝」
...わたくしは友人の岡本の言葉に刺激されて...
和辻哲郎 「初めて西田幾多郎の名を聞いたころ」
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