...「岡本さん、あんたは却々(なか/\)食へん男ぢやな...
薄田泣菫 「茶話」
...岡本は松山をちらと見てにやりと笑った...
田中貢太郎 「春心」
...その証拠には岡本代議士は懲罰委員会から...
戸坂潤 「社会時評」
...今まで居た岡本という京都留守居と交代して...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...「宗一、岡本はん走って、行って、これ何んぼや聞いといで」と、売りに来た客へ「すぐ、持って行きまっさ」というような事を云って、帰しては、私が走って、値を聞いた...
直木三十五 「死までを語る」
...岡本兵部の娘も精神状態が心もとないのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...「あのね、岡本へ行くとね、何でも一(はじめ)さんの持ってるものをね、宅(うち)へ帰って来てからね、買ってくれ、買ってくれっていうから、それでいけないって」津田はようやく気がついた...
夏目漱石 「明暗」
...襟(えり)に毛皮の付いた重そうな二重廻(にじゅうまわ)しを引掛(ひっか)けながら岡本がコートに袖(そで)を通しているお延を顧(かえり)みた...
夏目漱石 「明暗」
...六十岡本の邸宅(やしき)へ着いた時...
夏目漱石 「明暗」
...「岡本の財産を調べないで...
夏目漱石 「明暗」
...岡本さんから少し取って行くかな」津田はすぐ話をその朝鮮へ持って行った...
夏目漱石 「明暗」
...おおかた吉川夫人だの岡本だのを指(さ)すのだろうと思ったぎりであった...
夏目漱石 「明暗」
...茶山は岡本以下の知人が蘭軒と偕(とも)に金輪寺(こんりんじ)を訪うたのに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...岡本も松原も、綱宗逼塞による藩家の興廃が知りたいらしい、それとなく、遠まわしに触れてみたりしたが、甲斐はなにも云わなかった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...突如として岡本君が現れる...
横光利一 「欧洲紀行」
...すでに賣つてしまつたといふ岡本の家居の姿ではないかしら...
吉川英治 「折々の記」
...蔵の蔭に立っていた岡本半助は...
吉川英治 「下頭橋由来」
...まったく岡本軍曹の勘ちがいで...
吉川英治 「日本名婦伝」
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