...例へば下に引用する岑参(しんしん)の一聯に徴(ちよう)するがよい...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...右衛門の府生(ふしょう)壬生忠岑(ただみ)...
上村松園 「謡曲と画題」
...壬生忠岑の子となりたりき...
大町桂月 「越ヶ谷の半日」
...矢張壬生忠岑の子となりたりき...
大町桂月 「越ヶ谷の半日」
...東山の岑を踰えて流し下す...
高木敏雄 「比較神話学」
...星地に落ちてそのあした谷間のゆりの咲く見れば露影消てそのゆふべ岑上(おのへ)の雲の湧く見れば――おのが姿にあこがれて花(一)となりしもあるものを清き乙女(二)のむくろよりなどか菫の咲かざらむ...
土井晩翠 「天地有情」
...天地有情(うじやう)の夕まぐれわが驂鸞(さんらん)の夢さめて鳳樓いつか跡もなく花もにほひも夕月もうつゝは脆(もろ)き春の世や岑上(をのへ)の霞たちきりて縫へる仙女の綾ごろも袖にあらしはつらくとも「自然」の胸をゆるがして響く微妙の樂の聲その一音はこゝにあり...
土井晩翠 「天地有情」
...式部大輔政岑(しきぶたいふまさみね)と名をかえて姫路十五万石を相続することになった...
久生十蘭 「鈴木主水」
...播磨守政岑というのはこういう困った殿様だったが...
久生十蘭 「鈴木主水」
...隠居の政岑は、その年、三十一歳で池の端の下邸(しもやしき)で死んだ...
久生十蘭 「鈴木主水」
...斎藤月岑の「武江地動之記」に書いてある...
武者金吉 「地震なまず」
...多分月岑自身が信用の出来る人から聞いたのであろう...
武者金吉 「地震なまず」
...蓋主僧憐予岑寂...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...古(いにしえ)の岑彰(しんほう)...
吉川英治 「三国志」
...二岑威(しんい)の軍は怪しんで...
吉川英治 「三国志」
...ここの末院宝泉院の雪岑(せっしん)でおざる...
吉川英治 「新書太閤記」
...かならず寺中から挨拶に出向く――という雪岑長老の口約束をとって...
吉川英治 「新書太閤記」
...本朝の部では上題の人物は最も廣く、聖徳太子、行基菩薩、役小角、玄、鑒眞、空海、傳教以下の智識高僧や、良岑宗貞、大江定基、源滿仲、藤原顯基等の名流や、藤原氏歴世の貴紳、源平兩家の武將中で聞えた人、その外詩歌、藝能、術數の道などで凡そ名ある者の限りが出て來る...
和田萬吉 「父兄の方々に」
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