...其(そんな)場合には屹度自分の心の矛盾を発見する...
石川啄木 「鳥影」
...狐は屹度其辺(そこら)の小陰に身を潜めてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...騎手(のりて)は険呑(けんのん)な代りに屹度素晴しい勝を得る事が出来る...
薄田泣菫 「茶話」
...帰りがけには屹度門札を引(ひ)つ剥(ぺが)して往(ゆ)くのを忘れない...
薄田泣菫 「茶話」
...屹度心の底から神様何(ど)うかお助け下さいと一生懸命に呼ぶのに定(きま)つてゐると申しますと...
薄田泣菫 「茶話」
...そしてその街には屹度東京の浅草公園とか大阪の千日前とかを小さくしたやうな賑かな一角を持つて居る...
田山録弥 「町」
...また屹度逢えるような気がしている...
豊島与志雄 「運命のままに」
...あゝ屹度(きつと)さうよ...
長與善郎 「青銅の基督」
...こんな鉛筆が二三本屹度(きっと)忍んで居ることは...
野村胡堂 「女記者の役割」
...屹度あたしを煤だらけにしてしまつたかもしれないわ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...」「屹度弱いわ――でも...
牧野信一 「肉桂樹」
...「病院の帰りに……屹度今日はお前さん遅いだらうと思つてね...
牧野信一 「白明」
...」「二三日うちには屹度大丈夫だよ...
牧野信一 「円卓子での話」
...屹度得るところがあらうと思ふんだ...
牧野信一 「露路の友」
...屹度(きつと)そんな井戸(ゐど)が一(ひと)つ位(くらゐ)あつてよ』『然(さ)うさ...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...いつかは屹度(きっと)芸の上でも役に立とう...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...屹度(きっと)やる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...相手の婿がねが某(それがし)なる事、屹度、御承知に相違御座なきやと尋ねし処、藤倉殿申さるゝ様...
夢野久作 「白くれない」
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