...その人達(だち)の霊魂(たましひ)も一度は屹度(きつと)登山するに相違ない...
薄田泣菫 「茶話」
...偉い主人は屹度(きつと)秀れた家来を連れて出るものなのだ...
薄田泣菫 「茶話」
...日曜日には忘れないやうに屹度教会へ往らつしやいよ...
薄田泣菫 「茶話」
...いつかは屹度神様にお目に懸るでせうが...
薄田泣菫 「茶話」
...屹度呟(ぼや)き出すに相違ないと思つた...
薄田泣菫 「茶話」
...』『いや屹度(きつと)平癒(なほる)ですよ...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...実に自分ながら不思議ですよ」女はいとゞうれしげに「たとひうそでも其お言葉は忘れません」「うそかまことか今に屹度しれますよ……お兄様も今頃は熱海へおつきでせうが...
田澤稲舟 「五大堂」
...屹度だ(I warrant)彼奴は何處かの修業寺(some monastery)で育てられ(has been brought up in)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...「じゃ此度は屹度、君の方からやって来るか手紙をくれるかするね、屹度...
豊島与志雄 「同胞」
...屹度癒ってみせる...
豊島与志雄 「二つの途」
...丈夫の人がゆつくり歩いて居るのには屹度いゝ處である...
長塚節 「對州嚴原港にて」
...トーキーのフィルムは立派に歌や言葉の器械的な記録を果しているではないか」「――――」「メカニズムが音楽界を支配する時代は屹度(きっと)来る...
野村胡堂 「音波の殺人」
...屹度どこかで破綻を見せてもいるものだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...屹度仇(かたき)をとつて呉れよう...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...「あなたは屹度及第しますよ...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...屹度乞食が取つたか...
正岡子規 「墓」
...美留藻はこれは屹度(きっと)夢の中の美留女姫が現われて...
夢野久作 「白髪小僧」
...この来月末にある公演の主役をすましたら屹度(きっと)僕のところへ帰って来るというのだ...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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