...屹度(きつと)何かの反響(さしひびき)が起る...
石川啄木 「足跡」
...『今夜は客があるぞ、屹度...
石川啄木 「足跡」
...仕方がないから私も屹度その秘伝を遣るつもりだと弁解した...
石川啄木 「葉書」
...□今年のお正月は屹度(きっと)さびしいお正月でせう...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一五年一月号)」
...屹度俘虜になるやうな気がしてならない...
薄田泣菫 「茶話」
...屹度それに違いない...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...「屹度、」と彼は答えた、「一つだけ食べて、一つは後まで楽しみに取っておくつもりだったんだろう...
豊島与志雄 「子を奪う」
...」「喜ぶとも、屹度...
豊島与志雄 「同胞」
...お母さんはそんな悪い人じゃないよ、屹度...
豊島与志雄 「反抗」
...「これは……何ですよ、屹度、古井戸の跡ですよ...
豊島与志雄 「古井戸」
...なに其内(そのうち)聞(き)いて見(み)る機會(をり)が屹度(きつと)出(で)て來(く)るよ」と云(い)つて延(の)ばして仕舞(しま)つた...
夏目漱石 「門」
...一日に一度は屹度『隱れん坊』を始めるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...屹度(きッと)敵手(あいて)が泣く...
二葉亭四迷 「平凡」
...九時半に入って呉れと言はれてゐるが又屹度昼頃になるに違ないから...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...片腕だつて構やしない、屹度、喧嘩して見せるぞ!」僕は、あれこれと思ふにつけ到底我慢もならず金公が癪に触つて来て、亢奮した...
牧野信一 「肉桂樹」
...屹度(きつと)!私(わたし)が大(おほ)きくなつたら一(ひと)つ書(か)いてやらう――けど...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...いつかは屹度(きっと)芸の上でも役に立とう...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そして、御用がすんだらその帰りに、屹度(きっと)、浅草の観音様やら、両国の盛り場やら、お膝元の町々を、のん気になって、見物しているでございましょうよ」「まあ、そんな事を言っていたかえ」「ええその方が楽しみで出かけたのでございますもの...
吉川英治 「江戸三国志」
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