...彼は平戸に如(い)き、平戸藩の重臣葉山左内に介し、山鹿素水を見、肥後に入り宮部鼎蔵の家を主として、その徒及び横井小楠の社中と交れり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...特に山鹿(やまが)...
徳永直 「戦争雑記」
...安楽等が東山鹿の谷で別時念仏を始め...
中里介山 「法然行伝」
...掛声と共に山鹿流の太鼓の音が物凄く鳴り響いたかと思ふと...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...山鹿素行の兵学におけるごときがそれである...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...山鹿素行(やまがそこう)がその著書のうちに論じて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...山鹿十介、この男については、鷺太郎は苦い経験を持っていた、というのは山鹿はまだ三十代の、一寸(ちょっと)苦味走(にがみばし)った男ではあったが、なかなかの凄腕をもっていて、ひどく豪奢(ごうしゃ)な生活をし、それに騙されて学校をでたばかりだった鷺太郎が、言葉巧みにすすめられる儘(まま)、買った別荘地がとんだインチキもので、相当あった父の遺産を半分ほども摺(す)ってしまい、そのためにひどく叔父に怒られて、自分の金でありながら、自由に出来ぬよう叔父の管理下におかれてしまったのだ...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...この無礼な山鹿に...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...その、ボーッと明るんだ光の中に、山鹿が、日頃の高慢と、皮肉とを、まるで忘れ果たように、赤ン坊の泣顔のような歪(ゆが)んだ顔をして、一生懸命、カンテラの火を慕って飛んで来たらしい蛾が、右手にとまったと見えて、まるで皮がむけてしまいはせぬか、と思われるほど、ごしごし、ごしごしと着物にこすりつけて拭いていた...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...なんだか彼奴なら遣(や)りそうな気がするんだ――僕があんまりいい感じを持っていないせいかも知れないがね――その山鹿が飛んで来て...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...山鹿がその娘にある方法で...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...周章(あわて)て訴える必要はないよ』『いや、今夜の事件も、山鹿に違いない...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...うしろ姿で山鹿と女とだ...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...ゆうべの白服の男は山鹿だったんだ...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...『やあ――』と出て来た山鹿も...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...椅子につくと間もなく、畔柳博士は、『山鹿さん、地下室をみせてくれませんか』『えッ』山鹿は何故(なぜ)かさっと顔色を変えた...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...山鹿はそのドアーを閉め...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...思わず隣室の山鹿のところにかけ寄った...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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