...山辺大鷹(やまべのおおたか)という者に...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...『万葉(まんよう)』の歌人山辺赤人(やまべのあかひと)になりますと...
高浜虚子 「俳句への道」
...然らば豊内記に「洛中ニ栖(すみ)カネテ西山辺ニ身ヲ遁(のが)レ...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...子息の木村志摩助も北山辺に忍んでいたのが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...物静かな山辺温泉...
別所梅之助 「雪の武石峠」
...さてこのヒガンバナが花咲く深秋の季節に、野辺、山辺、路の辺、河の畔りの土堤、山畑の縁などを見渡すと、いたるところに群集し、高く茎を立て並びアノ赫灼(かくしゃく)たる真紅の花を咲かせて、そこかしこを装飾している光景は、誰の眼にも気がつかぬはずがない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...あらき山辺にわれ声をきくそは血のしたたる剣の声かと我はおもうたが剣ぞ...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...伝統正しき当時に於ては八つ山辺りの景色などは文化文政も幕末もさまでの激しい改変は見られなかつたとも云へるかもしれない...
正岡容 「山の手歳事記」
...端山辺の低い処に赤い月があるのでいくらか印のやうな感が強くなるのである...
正岡子規 「病牀六尺」
...山城霊山辺の鼠戸長者...
南方熊楠 「十二支考」
...また和歌山辺に蟻吸(ありすい)という鳥多かりし...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...明治二十三年に出版された山辺曼遷外史の「外航見聞誌」で...
武者金吉 「地震なまず」
...動作はちがうが、岡山辺でも、子供たちのうたう文句は播州と同じようであった...
柳田国男 「故郷七十年」
...伊豆の村々や大和の山辺郡などの岡の上の百姓...
柳田國男 「地名の研究」
...鵜住居の寺江戸では青山辺の御家人などが...
柳田国男 「雪国の春」
...夏の休みを陸奥(みちのく)の山辺(やまべ)の友の家(いへ)に居て今朝(けさ)うれしくも帰りきぬ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...その時あなたの築山辺りに...
吉川英治 「剣難女難」
...ひそやかにもの云ひかくる啼声のくろつがの鳥を聞きて飽かなく草の穂にとまりて鳴くよ富士が嶺の裾野の原の夏の雲雀は夏草の野に咲く花はたゞひといろ紅空木の木のくれなゐの花寄り来りうすれて消ゆる真日中の雲たえまなし富士の山辺に追憶と眼前の風景私は日向の国尾鈴山の北側に当る峡谷に生れた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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