...PWの人達は山越をして来る途中...
石川欣一 「比島投降記」
...こゝから第十六番への山越は□□□にない難路だつた...
種田山頭火 「行乞記」
...ちつとも雲がない山のよろしさ・おもひでは山越えてまた山のみどり刑務所の高い塀から青葉若葉千人風呂ま昼ひろくて私ひとりにあふれる湯ぞんぶんに湧いてあふれる湯をぞんぶんに・ちんぽこもおそそも湧いてあふれる湯駅所見初夏の牛どもよ載せられてどこへ行く・こんなに晴れた日の猫が捨てられて鳴く五月廿七日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...山越は断念して本街道を二俣川ぞひに登つて行く...
種田山頭火 「旅日記」
...山越えに、××国の方へ渉(わた)ろうとしている学生は、紫だった朝雲が、まだ山(やま)の端(は)に消えうせぬ間(ま)を、軽々しい打扮(いでたち)をして、拵えてもらった皮包の弁当をポケットへ入れて、ふらりと立っていった...
徳田秋声 「あらくれ」
...山越えの弥陀像そのまま...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
......
野口雨情 「おさんだいしよさま」
...「いっそ坊――」とふいに彼女は子供を抱きすくめるのだ、「この山越えて、祖父さまのとこへ逃げて行こうか?」子供は母親の硬(こわ)ばるのを感じた...
本庄陸男 「石狩川」
...一山越えた里の人家を...
水野仙子 「道」
...ひいひいたもれ火が無い無いとこの山越してこの田へおりてなどと歌ってきかせているのも...
柳田国男 「こども風土記」
...つまりは山越えの路(みち)を...
柳田国男 「母の手毬歌」
...山越えをするには唯一の地形なので...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...魚は山越しの海から売りに来るが...
横光利一 「夜の靴」
...その場から山越えで甲州を去ってしまったのである...
吉川英治 「上杉謙信」
...同じ山越えの道でもよほど楽であります...
吉川英治 「江戸三国志」
...この山越えを避けしめんなど...
吉川英治 「三国志」
...住職山越氏の住む階上に...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...ところが山越えの弥陀もこの弥陀と同じく...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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