...されば山賤(やまがつ)たちも「れぷろぼす」に出合へば...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...ぢやによつて「れぷろぼす」を見知つたほどの山賤(やまがつ)たちは...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...涼しさやすぐに野松の枝のなり夕顔や酔(ゑう)て顔出す窓(まど)の穴山賤(やまがつ)のおとがひ閉づる葎(むぐら)かな第一は純然たる風景画である...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...殊に「山賤の」は「おとがひ閉づる」に気味の悪い大きさを表はしてゐる...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...そんな無縁仏に罪をつくつて居るが為めに凶事がつゞくのだといふやうに口さがない山賤が茶を飲みあふにつけ煙草を吸ひあふにつけ話しあつた...
飯田蛇笏 「秋風」
......
伊藤左千夫 「紅葉」
...されど己が世の山賤めきたるには...
辰野隆 「雨の日」
...よし山賤(やまがつ)にせよ庭男(にはをとこ)にせよ...
樋口一葉 「曉月夜」
...「山賤(やまがつ)の垣は荒るとも」などと云う古歌を思い出されてか...
堀辰雄 「ほととぎす」
...山賤(やまがつ)輩何物と知らず村僧に問うと...
南方熊楠 「十二支考」
...雨露の雫(しずく)に熟し腐るを山賤見出して持ち返り...
南方熊楠 「十二支考」
...また年中暇なき山賤(やまがつ)の慰藉(いしゃ)なるべし...
宮崎湖処子 「空屋」
...挿頭(かざし)折る花のたよりに山賤(やまがつ)の垣根(かきね)を過ぎぬ春の旅人野を分きてしもこれが美しい貴女(きじょ)らしい手跡で書かれてあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...借用したのは山賤(やまがつ)の無識であった...
柳田國男 「地名の研究」
...風流に縁のない山賤(やまがつ)にとっても...
柳田國男 「地名の研究」
...杣(そま)・山賤(やまがつ)の為に重荷を負ひ...
柳田国男 「山の人生」
...木樵(きこり)・山賤(やまがつ)の負搬(ふばん)の労を助けたとか...
柳田国男 「山の人生」
...あやしき山賤(やまがつ)まで...
吉川英治 「私本太平記」
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