...山菅のそがひに向かば劔太刀身はへだてねど言は遠けむ春雨ほろ/\と落葉こぼるゝゆずり葉の赤き木ぬれに春雨ぞふる春の夜の枕のともし消しもあへずうつら/\にいねてきく雨春雨の露おきむすぶ梅の木に日のさすほどの面白き朝あふぎ見る眉毛にかゝる春雨にかさゝしわたる月人をとこ常陸國下妻に古刹あり光明寺といふ...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...山菅(やますげ)が少々...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...序(ついで)に古名ヤマスゲ(山菅)の麦門冬について...
牧野富太郎 「植物記」
...集中の歌に山菅(ヤマスゲ)とあるのは多くは本当のスゲ属すなわち Carex のあるものを指しているのではないかと思う...
牧野富太郎 「植物記」
...万葉学者はこの歌の菅を山菅としそれが麦門冬であるとしていれど...
牧野富太郎 「植物記」
...この中にある山草(やますげ)はすなわち山菅(やますげ)であろうといわれているが...
牧野富太郎 「植物記」
...また『万葉集』四の巻の山菅(やますげ)の実(み)ならぬことを吾(あ)れによせいはれし君(きみ)はたれとかぬらむの歌に在る山菅も...
牧野富太郎 「植物記」
...また同巻に在るさくはなはうつろふときありあしびきのやますがのねしながくはありけりの歌の中のヤマスゲ(山菅)も Carex の中の何かのスゲである...
牧野富太郎 「植物記」
...万葉歌にある山菅を一概に麦門冬一天張りで押し通そうとするとそこここに矛盾があって解釈に無理を生ずる事を...
牧野富太郎 「植物記」
...なお従来の歌学者が麦門冬の古名なるヤマスゲを拉し来って歌に在るヤマスゲ(山菅)をこの麦門冬の事とするのは不徹底な考えで...
牧野富太郎 「植物記」
...要するに菅(スガ)の実(ミ)の菅(スガ)と山菅(ヤマスゲ)の菅(スゲ)とは字は同じでも物は異っているが...
牧野富太郎 「植物記」
...次に「茶山菅先生之在江戸...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「茶山菅先生携鵜川子醇及諸子...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その七十五蘭軒には「送茶山菅先生還神辺」の七絶五首がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「壁上掛茶山菅先生家園図幅...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...次茶山菅先生韻」三首...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...――ぬば玉の黒髪山の山菅(やますげ)に小雨降り敷く...
吉川英治 「随筆 新平家」
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