...山膚(やまはだ)は白っちゃけた灰色である...
芥川龍之介 「槍が岳に登った記」
...その緑が縦にMの字の形をしてとぎれとぎれに山膚を縫ったのが...
芥川龍之介 「槍が岳に登った記」
...そして一面薄をもつて被はれた山膚の處々に凄じい焦黒色をした太古の火山岩が磊々として轉がつてゐて...
近松秋江 「箱根の山々」
...雨後の空がまだどんより灰白色に曇つてゐる時三千尺の聖ヶ岳は須雲川の溪谷の彼方に屏々として眞鯉の背の如き濃藍色の山膚をくつきりと浮出してゐる...
近松秋江 「箱根の山々」
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