...むすめよ祝福(いわい)の山櫨子(さんざし)の枝があるか家のなかに幸運が来るようにと女のひとたちが入口の柱にかける山櫨子の枝は五月祭の前夜の日がくれてはフェヤリイは新しくよめいりした花嫁でも盗みに来るかも知れない炉辺で年寄の女たちの話すことはうそばかりでもあるまいからハアトそれは本当のことかも知れない神がなにかの不思議な目的のために魔の霊どもにどれだけの力をお許しおきなさるかは我等には分らない...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「心のゆくところ(一幕)」
...それがよろしい(メリイに)むかしからの罪のない習慣は守る方がよろしい(メリイ・ブルイン山櫨子の枝を腰掛から取り上げて入口の柱の釘にかける...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「心のゆくところ(一幕)」
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ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「心のゆくところ(一幕)」
...あなたはこの家の大きな門柱ですそしてわたしは祝福(いわい)の山櫨子の枝もし出来ることならわたしは自分をあの柱の上にかけてこの家に幸運を来させたいとおもいます(腕をショオンの身にかけようとして恥かしそうに神父の方を見て...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「心のゆくところ(一幕)」
...先刻(さっき)あの子は山櫨子の枝を持って行ってしまったハアトお前はあの子のわけの分らない話を怖がっているあれよりほかに知らないのだよ...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「心のゆくところ(一幕)」
...その道には山櫨(さんざし)の垣が縁になつてゐて...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...水へめざましく紅葉してゐる山櫨を観賞した...
種田山頭火 「其中日記」
...夕闇を通して山櫨(さんざし)の匂いと果樹園の匂いとが二人の鼻に迫った...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...山櫨(さんざし)が花を開いていた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...其處には一本の黒い山櫨(サンザシ)が生へて居て...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...シェイクスピアの作品に現れた花卉樹木の類を集めた庭園で、月桂樹(ベイ)、梨(ペア)、山櫨(メドラ)、木瓜(ぼけ)に似た花を付けている榲(クインス)、ホーソーン、えにしだ、等々...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...八十二度五十分で「仙人掌の一種」や「山櫨のような赤い実の一杯ある叢」に行きあったりし...
久生十蘭 「南極記」
...非常に古い山櫨(さんざし)の木の列が...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そして今も猶野薔薇と山櫨(さんざし)は少しばかりの珊瑚色(さんごいろ)の實の殘つてゐる小徑にゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そして裸になつた山櫨(さんざし)も榛(はしばみ)の藪も...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...山櫨(さんざし)の花環の下の籬雀(かきすゞめ)の巣の中に坐つてゐる妖精など...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...山櫨(さんざし)の花束を彼女の方へ高く差し上げた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...花をつけた山櫨(さんざし)の叢(しげみ)や...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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