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種田山頭火 「其中日記」
...落葉する樹もありて・バスト(マヽ)汽車と寒い灯が灯が走りくる・ふけて戻ればたどんがひそかに燃えてゐた湯田一句追加・山山もみづりそのなかよい湯のわくところ・しぐれてはそこらで山羊のなく変電所十一月八日晴曇さだめなくしぐれる...
種田山頭火 「其中日記」
...とほざかる山の雑木紅葉の落葉吹きまくる風のよろよろあるく秋の山山ひきずる地下足袋のやぶれお山のぼりくだり何かおとしたやうな十一月二日 快晴...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...秋の山山は肉感的なるかな十時五分前太陽はさんらんと放散するのに馬車にへこんだ...
鶴彬 「村へ行く」
...三重両県境の山山が望まれる...
外村繁 「澪標」
...源を県境の山山に発し...
外村繁 「澪標」
...その間親しく天山山脈に沿う高原を視察し...
日野強 「新疆所感」
...山山を若葉包めり世にあらば君が初夏我の初夏故人に死に別れた年の初夏...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...山山と湖水巴に身を組みて夜の景色となりにけるかな同じ中禅寺湖畔の夜色迫る光景...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...庭へ出るごとに雪で塗られた山山がずつと近づいて見え...
室生犀星 「故郷を辞す」
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室生犀星 「抒情小曲集」
...あのくものあたりへ 死にたい大和行大和(やまと)の国の水は こころのようにながれはるばると 紀伊とのさかひの山山のつらなり...
八木重吉 「秋の瞳」
...高い山山ばかりに囲まれた盆地の山ひだの間から...
横光利一 「洋灯」
...私らのここの山山には何があるのか...
横光利一 「夜の靴」
...高原を通って眼にして来た山山の中...
横光利一 「旅愁」
...山山の肌は深海を覗くような暈(めまい)を感じさせる...
横光利一 「旅愁」
...」山山の連りをぐるりと見廻す千鶴子の胴の黄色なベルトが...
横光利一 「旅愁」
...スイスの山山が天と戯れつつ媚態をくねらせ...
横光利一 「旅愁」
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