...まだ山出しの蛮からであったが...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...山出しも同樣な癖に...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...山出しの芋掘書生を扱う了簡(りょうけん)でドコの誰とも訊いて置かなかったので住居も姓氏も解らなかった...
内田魯庵 「露伴の出世咄」
...貴族の娘が山出しの女中のような言葉を使う...
太宰治 「如是我聞」
...そんな田舎の山出しなんか断って頂戴...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...つまり沢山売れるから本屋が沢山出したがるのであり...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...奴隷市(どれいいち)で山出し女どもの中にひとりのヴィーナスを見いだした宦官(かんがん)の長のようでもあり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...山出しの馬鹿と逃げたんだもの...
中里介山 「大菩薩峠」
...山出しのあれが納まるものじゃございません」「それじゃ奉公はどうだい...
中里介山 「大菩薩峠」
...ざらにあるこの辺の山出しの娘にちがいなかった――ということだけは誰も一致するのですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...お勝手で山出しの下女が一人...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いくら山出しにしても...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...まるで山出しの女中のようだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ましてお前さんは十四の春ポッと出の山出しの時から...
二葉亭四迷 「浮雲」
...あく迄も山出しだつたが...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...汁椀の中へ親指を衝っ込む山出しの女でも...
森鴎外 「雁」
...前に言った山内という山出し看護婦が見たのは...
夢野久作 「少女地獄」
...炭薪を山出しして...
吉川英治 「新書太閤記」
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