...** 私はこの袖垣を沢山出した日本の本を何冊か持っている...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...汽鑵から汽筒へ蒸気を沢山出したり...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...「その代り原稿料はうんと沢山出します...
薄田泣菫 「茶話」
...例えば山出しの批評も時には三越意匠部の人の参考になるかもしれず...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...つまり沢山売れるから本屋が沢山出したがるのであり...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...女中さんは二人共まるで山出しの田舎者なんですもの...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...山出しの馬鹿と逃げたんだもの...
中里介山 「大菩薩峠」
...この大女にしてお酌と監視役とを兼ねた山出しが...
中里介山 「大菩薩峠」
...田舎(いなか)育ちの山出し女とまで成り下がって...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...愚昧(ぐまい)なる通人よりも山出しの大野暮(おおやぼ)の方が遥(はる)かに上等だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...気の利かぬ山出しだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「俺(おら)がに用事かね」ヌツと庭口へ來たのは三十前後山出しらしい男です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お勝手から山出しらしい下女をつれて來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...山出しで金庫が珍らしいからだろうとばかり思って居りましたが……」「よしもう判った...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...まるで山出しの女中さんだ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...ましてお前さんは十四の春ポッと出の山出しの時から...
二葉亭四迷 「浮雲」
...町方の女房のする様に沢山出して...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...澤山出して貰つたのと...
森鴎外 「半日」
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