...山側(さんそく)の傾斜(けいしや)は僅(わづか)に六度(ろくど)乃至(ないし)八度(はちど)に過(す)ぎない...
今村明恒 「火山の話」
...山側(さんそく)に生(しよう)ずる裂(さ)け目(め)の彼方此方(かなたこなた)を中心(ちゆうしん)として鎔岩(ようがん)を流(なが)し...
今村明恒 「火山の話」
...山側を東北に回り十丁ばかりで...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...千早館の真裏に当る山側から塀を越えて構内へ入った...
海野十三 「千早館の迷路」
...また山側の崩壊が稀(まれ)で洪水も少ないと見えて...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...左の山側に登る路があってそこを登った時には...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...阪急の線路に並行した山側の路を...
谷崎潤一郎 「細雪」
...北京楼と云うのは省線の元町駅の山側の高台にあると云うので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その山側の停留場のうしろの方のマンボウから出て来て...
谷崎潤一郎 「細雪」
...やがて道は山側(やまばた)をめぐってだら/\下りになった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...綿のような花苔の斜面と小雪渓をへだてた山側にある...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...山側の叔母の寝室で寝たが...
久生十蘭 「あなたも私も」
...山側の「たわ」か容易に決しにくいのである...
柳田国男 「峠に関する二、三の考察」
...六町いった山側にあるのだが...
山本周五郎 「やぶからし」
...「時もあろうに」と、叡山側でも、民の塗炭(とたん)のくるしみを、反対の理由にとった...
吉川英治 「私本太平記」
...叡山側は一も二もなく山上の延暦寺へ後光厳をお迎えした...
吉川英治 「私本太平記」
...叡山側は、誤算していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...恐怖の都市と明らかにその山側の前哨である最早見馴れた立方体及び堡塁とを繋いでいた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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