...山の端(は)はなれた許りの大滿月位な...
石川啄木 「葬列」
...山の端(は)の月に映(えい)じて...
泉鏡花 「縁結び」
...山の端(は)に松が一樹...
泉鏡花 「怨霊借用」
...山の端(は)出づる月の光に...
泉鏡花 「海神別荘」
...・こゝで寝るとする草の実のこぼれるよい娘さんがゐる村のデパートで・萩さいてそこからなんとうまい水・山寺のしづけさは青栗もおちたまゝおべんたうたべてゐるまうへつく/\ぼうし・若竹伸びきつて涼し地べたへべつたりはらばうた犬へ西日・旅のつかれもほつかりと夕月・蚊帳のなかまで月かげの旅にゐる月が山の端に安宿のこうろぎ・旅も月夜の...
種田山頭火 「行乞記」
...山の端がうつすら明るいだけ...
種田山頭火 「其中日記」
...太陽が西の山の端に沈んで...
豊島与志雄 「土地」
...やがて東の山の端に大きな月が出て来た...
豊島与志雄 「道連」
...山の端にしげる岳樺などが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...黒い山の端を射抜いて...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...山の端に落ち込む日は...
夏目漱石 「思い出す事など」
...あたかも山の端に臼づく秋の夕陽のごとく...
久生十蘭 「魔都」
...その強烈な匂ひに対して山の端に出た三日月のこれはまたつつましいこと...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...そこいらの山の端にまつしろな花を簇がらせてゐる辛夷の木を一二本見つけて...
堀辰雄 「辛夷の花」
...どこぞの山の端にくっきりと立っている姿を...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...「山の端(は)の心も知らず行く月は上(うは)の空にて影や消えなん心細うございます...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...暮れた入江の丁度眞向う、山の端の空が、半圓形を描いてうす赤く染つて見えた...
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索