...小山のごとく戸口を塞(ふさ)いでいた...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...人に妨(さまたげ)なき処(ところ)へ山のごとく積(つみ)上る...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...腸が山のごとく無数にあり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...天守をはじめ要所々々へ枯れ草を山のごとくにつみかさねていざといえば火をつけるように手はずをとゝのえられまして...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...養蚕(やうさん)の板籠を山のごとく積み重ねた間口の広い家...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...しかれども封建社会の精神は巍然(ぎぜん)として山のごとく屹立(きつりつ)するにあらずや...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...二大鉄艦巍然(ぎぜん)山のごとくわれに向かいつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...こなたの店はビスケットの箱山のごとく荷造りに汗を流す若者あり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...その前後の時期の間にあたかも二つの山のごとくそびえている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それはウォーキングレース、登山のごとく、距離あるいは高さにおける量的比較の可能をもってのみスポーツの意味をもつ...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...豆は砂山のごとく脚下に起伏している...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...山のごとく聳(そび)えた肩に見せて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...勇士サムが殺した竜は頭髪(かみ)を地に(ひ)いて山のごとく起り...
南方熊楠 「十二支考」
...鎌倉山のごとく綺羅星(きらぼし)ではないが...
吉川英治 「銀河まつり」
...兵糧は山のごとく積み...
吉川英治 「三国志」
...山のごとく積(つ)んである...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「山のごとく飾り立て」とあるのは船楼や艫(とも)に...
吉川英治 「新書太閤記」
...怪(け)しからぬ証拠は山のごとくある...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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