...獨(ひと)り拓拔氏(たくばつし)のみならず支那塞外(しなさくぐわい)の蠻族(ばんぞく)は概(おほむ)ねその轍(てつ)を履(ふ)んでゐる...
伊東忠太 「國語尊重」
...そんな婦人用の海水靴を履いたのだとしたならどうだ...
大阪圭吉 「花束の虫」
...何故また履を穿いてゐなければならないのか...
薄田泣菫 「茶話」
...細い指のような履(くつ)を穿(は)いていた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「織成」
...……こんな男の妻になっているより死んだ方が増しだ』それから草履もはかずに戸外に飛び出した...
小泉八雲 田部隆次訳 「雉子のはなし」
...草履はいて炭馬をひいた津輕男も...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...其(それ)と同時(どうじ)に竊(ひそか)に落(お)ち行(ゆ)く草履(ざうり)の音(おと)が勘次(かんじ)の耳(みゝ)に響(ひゞ)いた...
長塚節 「土」
...歴史が事象を織りなしてゆくとは冠履転倒のことであるから...
中原中也 「撫でられた象」
...草履(ざうり)を突つかけました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女達が皆んなで履くから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あらゆる言語が履(は)きかえたでたらめの意味で通っている...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...支那風の木靴(きぐつ)を履(は)き...
萩原朔太郎 「日清戦争異聞」
...よって今度は一町村一社の制を厳行して、なるたけ多くの神社を潰すを自治制の美事となし、社格の如何(いかん)を問わず、また大小と由緒、履歴を問わず、五百円積まば千円、千円積まば二千円、それより三千円、和歌山県ごときは五千円、大阪府は六千円まで基本財産を値上げして、即急に積み立つる能わざる諸社は、強いて合祀請願書に調印せしむ...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...黄色い鼻緒の草履で歩いた...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼は船で使う草履や...
山本周五郎 「青べか物語」
...なんであの眼の蔭でお息女(むすめ)にそんな……』草履(ぞうり)の裏に粘りつく黒土によろめきながら...
吉川英治 「御鷹」
...まだ秀吉が信長の草履をつかみ...
吉川英治 「新書太閤記」
...そのあとにインカの地位を示す履とか...
和辻哲郎 「鎖国」
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