...鋭い山丸い山が層々として重なつてゐる...
種田山頭火 「旅日記」
...吾人(ごじん)また波瀾層々のうちに立てり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...呪文の行者らのこれら怪奇の古書冊を照し出だせば一切は錯落の影を湛へ影は層々の影を生む...
富永太郎 「深夜の道士」
...層々と押寄せて来る波がしらだけの白いのが見えます...
中里介山 「大菩薩峠」
...その向う側の山へ上(のぼ)る所は層々と樺(かば)の黄葉(きば)が段々に重なり合って...
夏目漱石 「永日小品」
...三四郎はできるだけの言葉を層々(そうそう)と排列して感謝の意を熱烈にいたした...
夏目漱石 「三四郎」
...層々展開して極端に至ると妙な現象に到着します...
夏目漱石 「創作家の態度」
...その一字一句が層々(そうそう)連続すると首尾相応じ前後相照らして...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...地皮の層々、幾千万年の天工に成りて、その物質の位置に順序の紊(みだ)れざるを知るべし...
福沢諭吉 「旧藩情」
...街の裏がわは層々とかさなった砂丘つづきであった...
本庄陸男 「石狩川」
...それは層々と積まれてかたく凍結していた...
本庄陸男 「石狩川」
...これは葉が層々と密に相包んで大きな球になる品で...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...僕層々喜可知...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...層々と並び起った新世紀の...
横光利一 「欧洲紀行」
...層々と連る岩壁の裂け目に浸潤し...
横光利一 「静かなる羅列」
...層々と連なりながら...
横光利一 「上海」
...層々とした世紀の頁の上で...
横光利一 「黙示のページ」
...古い葉と層々相重なった...
和辻哲郎 「京の四季」
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