...明日は屑籠(くづかご)に投込まれても本望だと揚言して憚(はばか)らない作家がある...
青野季吉 「百万人のそして唯一人の文学」
...そう思いながら園は星野への葉書を破って屑籠に抛(ほう)りこんだ...
有島武郎 「星座」
...掌(てのひら)のうちに握り潰(つぶ)すとポイと屑籠(くずかご)の中に...
海野十三 「空襲葬送曲」
...机の右側の紙屑籠の中から見出された注射器と...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...然し屑籠へ入れる必要はないでしょう...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...あるいは屑籠の中にでもほうり込まれているのやら...
太宰治 「貨幣」
...狂気のように紙屑籠(かみくずかご)を穿(ほ)じくり出した...
橘外男 「葛根湯」
...彼は屑籠のところにいって...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...屑籠のなかの屑から...
豊島与志雄 「話の屑籠」
...そして四つに引き裂いて屑籠(くずかご)に投げ込んだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...巨人の屑籠(くずかご)をくつがえしたようなその破片の堆積から発していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...君に紙屑籠を提(さ)げて往来を歩くだけの義侠心があるとは思わなかった」小野さんは黙って笑ながら御辞儀(おじぎ)をした...
夏目漱石 「虞美人草」
...人間の反故が自分で屑籠の中へ這入ってくれると都合がいいんだけれども」「自働屑籠を発明したら好かろう...
夏目漱石 「虞美人草」
...せっかく本を読むかと思うとすぐ屑籠(くずかご)のなかへ入れてしまう...
夏目漱石 「虞美人草」
...台と屑籠(くずかご)を持ってくる...
夏目漱石 「虞美人草」
...たいてい屑籠(くずかご)へ放り込んだ...
夏目漱石 「三四郎」
...鏡台の抽斗(ひきだし)か屑籠(くずかご)から抜け毛を持出すのは何でもないぜ」「何だと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ふと書斎の卓子(テーブル)の下の屑籠の傍へ投げ出されあった皺苦茶の手紙の片端を見ましたので...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
便利!手書き漢字入力検索