...岩の屏風(びやうぶ)を立てた岸から...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...遂に全く屏息し去るの止むを得ざるに至らしめたりと雖も...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...屏風の畫を描かうとする繪師根性の曲(よこしま)なのを懲らす御心算(おつもり)だつたのに相違ございません...
芥川龍之介 「地獄變」
...追々には書画屋の仕入れ屏風や掛物を描いたり...
内田魯庵 「駆逐されんとする文人」
...部屋の隅の薄暗い所に二つ折の屏風を立てて...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...夜は二人がからだを屏風にして隙もる風にもあてぬ...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...親昵(しんじつ)をも屏(しりぞ)け...
中島敦 「悟浄出世」
...まして裾(すそ)の方には金屏風(きんびょうぶ)が立て回してある...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...「屏風(びやうぶ)は何(ど)うでも好(い)いが...
夏目漱石 「門」
...片手拝みに小道具の屏風(びょうぶ)を押し退けると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...屏風岩の雲稜ルートをのぼった時のことが思い出された...
早川鮎子 「穂高岳屏風岩にて」
...金屏風(びょうぶ)の金だから小綺麗な仕事をしなけりゃ駄目だよ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...しばらくすると病人が屏風のかげから...
水野仙子 「四十餘日」
...八月八日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(伝光茂筆「浜松図屏風」の絵はがき)〕ゆうべ(六日夜)のむしかたはひどうございました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...俵屋宗達の平治合戰屏風にある奔馬はみな關東平野産の馬のすがたをよく心得て描いてあるとおもふ...
吉川英治 「折々の記」
...伊上凡骨がその屏風のまへで...
吉川英治 「折々の記」
...屏風の裏面は白無地だったが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...少し行くと野原に蓆をしき屏風を立て廻して...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索