...屏風(びやうぶ)...
芥川龍之介 「雛」
...あの屏風が立てまはされてゐるのだらう...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...どこの店でも家宝とする立派な屏風を...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...やはり屏風一双に描いたもので...
上村松園 「虹と感興」
...舞踏会の才子佳人はあたかも阪東武者に襲われた平家の公達上のように影を潜めて屏息した...
内田魯庵 「四十年前」
...亘(わた)りたるリオ群島は屏風(びょうぶ)なす鰐(わに)の居る夕汐(ゆうしお)みちぬ椰子(やし)の浜扇風機まはり熱風吹き起る五月三十日 朝...
高浜虚子 「五百五十句」
...――「惚太郎」の二階の二畳間に屏息(へいそく)している...
高見順 「如何なる星の下に」
...屏風(びょうぶ)もある……茶道具もあれば煙草盆まである...
中里介山 「大菩薩峠」
...この屏風の向うに...
中里介山 「大菩薩峠」
...――北西の海から吹きあげる冷気を間断なく防いでいる屏風(びょうぶ)のごとき山つづきになやまされたのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...白銀の屏(とびら)風に吹かるゝ如く開きて...
正岡子規 「花枕」
...香以はこの屏風を横奪して...
森鴎外 「細木香以」
...屏風(びょうぶ)を立てたるが如き処を安々(やすやす)と登りて...
柳田国男 「山の人生」
...……屏風(びょうぶ)を隔てて寝ていた松尾が...
山本周五郎 「菊千代抄」
...この屏風が一双でなくて...
吉川英治 「折々の記」
...やつぱりこの屏風が故人の記念作にちがひなかつた...
吉川英治 「折々の記」
...後ろの紗(しゃ)の屏風(びょうぶ)の蔭で...
吉川英治 「三国志」
...成都郊外の錦屏山(きんぴょうざん)に...
吉川英治 「三国志」
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