...小屏風(こびょうぶ)...
有島武郎 「或る女」
...と来山張(らいざんばり)の屏風越しに...
泉鏡花 「霰ふる」
...夏は翡翠(ひすい)の屏風(びょうぶ)に光琳(こうりん)の筆で描いた様に...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...屏風の方を指していた...
直木三十五 「南国太平記」
...世に立つは苦しかりけり腰屏風(こしびょうぶ)まがりなりには折りかがめどもわれ京伝(きょうでん)が描ける『狂歌五十人一首』の中(うち)に掲げられしこの一首を見しより...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...二枚折りの屏風の中へ入って行きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...二十尺ばかりの屏風岩の上に...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...白粉臭(おしろいくさ)い生きた屏風に取巻かれて一本百両の竿に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...枕屏風(まくらびょうぶ)の蔭には長患いの女房お松が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...主人萬兵衞の死骸は屏風の中に寂然と横たはつたまゝで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見る目危き両岸の岩ほ数十丈の高さに劉(き)りなしたるさま一雙の屏風を押し立てたるが如し...
正岡子規 「かけはしの記」
...すばらしい金屏(きんぺい)や...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...屏風(びょうぶ)...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...屏風(びょうぶ)をまわした中に夜具が敷いてあった...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「おめえはいいな、栄ちゃん」とさぶが云った、「おめえはもう屏風(びょうぶ)にかかれる、襖(ふすま)の下張りならいちにんめえだ、ところがおらときたら、いまだに糊(のり)の仕込みだ」「それも仕事だぜ」「おら、思うんだが、水の中で袋を揉(も)みながら、ときどき自分がやりきれなくなるよ、はたちにもなってこのざまかって」「それも仕事だよ、さぶ」と栄二が云った、「表具や経師は糊の出来のよしあしが仕事の仕上りをきめるんだぜ、おめえわかっていねえのか」「そりゃあそうだが」「わかってたらぐちを云うなよ」と栄二は云った、「糊の仕込みで日本一になれば、それはそれで立派な職人なんだ、おめえ日本一の糊作りになれよ」「そりゃあそうなんだが」しかし芳古堂の職人となれば、表具とか屏風、屋敷襖なども覚えたい...
山本周五郎 「さぶ」
...屏風(びょうぶ)をまわしていると...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...世界地図の六曲屏風(びょうぶ)を前にしたまま...
吉川英治 「新書太閤記」
...甥のベッドの枕もとの屏風(びょうぶ)板に両肘をついた...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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