...「屎(くそ)なすは醉(ゑ)ひて吐き散らすとこそ我が汝兄(なせ)の命かくしつれ...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...ここに驚き懼(かしこ)みて、殯(あらき)の宮四にませまつりて、更に國の大幣(おほぬさ)を取りて五、生剥(いきはぎ)、逆剥(さかはぎ)、阿離(あはなち)、溝埋(みぞうみ)、屎戸(くそへ)、上通下通婚(おやこたはけ)、馬婚(うまたはけ)、牛婚(うしたはけ)、鷄婚(とりたはけ)、犬婚(いぬたはけ)の罪の類を種種(くさぐさ)求六ぎて、國の大祓(はらへ)七して、また建内の宿禰沙庭(さには)に居て、神の命(みこと)を請ひまつりき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...また食事をなさる御殿に屎(くそ)をし散らしました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...「屎(くそ)のようなのは酒に醉つて吐(は)き散(ち)らすとてこんなになつたのでしよう...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...皆攻め苦しめられたので屎(くそ)が出て褌(はかま)にかかりました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...また大嘗(おおにえ)きこしめす殿に屎(くそ)まり散らしき」というのも噴火による降砂降灰の災害を暗示するようにも見られる...
寺田寅彦 「神話と地球物理学」
...口の減(へ)らねえ餓鬼(がき)だ」「咄(とつ)この乾屎(かんしけつ)」「何だと?」青い頭はすでに暖簾(のれん)をくぐって...
夏目漱石 「草枕」
...普通の人間の様に行屎走尿(こうしそうにょう)の用は足して居るが...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...こうなると行屎走尿(こうしそうにょう)すら便じなくなる...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...この三平君が吾輩を目して乾屎(かんしけつ)同等に心得るのももっともだが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...しかも屎まると詠みたり...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...屎尿を遺失して虎籍し去らん...
南方熊楠 「十二支考」
...屎一件の処を屎褌(くそばかま)という...
南方熊楠 「十二支考」
...今日の南洋諸島人と斉しくこれらの解説が生じた頃寄ると触ると屎とかくぼとか言うて面白がりいた証拠になる...
南方熊楠 「十二支考」
...犬の屎(くそ)を踏み腹立つのみ...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...金屎(かなくそ)か人間かわからない死骸が...
吉川英治 「三国志」
...巨勢(こせ)ノ屎子(くそこ)という女性がある...
吉川英治 「随筆 新平家」
...たとえば、香(こり)塗(ぬ)れる塔になよりそ川隅(かわくま)の屎鮒(くそぶな)はめるいたき女奴(めやつこ)(巻十六)のごとく「香、塔、厠(かわ)、屎、鮒、奴」等結びつき難き六語を巧みに結びつけて意味ある一つの歌を作ったことが、当時のある人々には喜びであった...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索