...警察へ届けるか、イヤ、もう少し待って見ようと、ゴタゴタしている間に、時間は容赦なくたって行く...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...ひっきょうわれわれ各個人の命が短いために行末までを見届けることができぬからである...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...今更生々しい屍体を送り届けましても……よしんばそれが無事に向うへ到着しましたにしても...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...その電報を届けさせましょう...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...私は確かに見届けておいたのである...
豊島与志雄 「悪夢」
...年は六十を越えたれど平生丈夫なれば余が最期を見届け逆縁ながら一片の回向をなし呉るゝものは此の老婆ならむかなど...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...精いっぱいの思いで竜吉の手もとに届けたものでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...月謝を届けるのがおくれるので...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...身どもが妻女のもとまで届けておいて下さらぬか」「はあ?」「よいよい...
本庄陸男 「石狩川」
...本月の末夏ぶとん届けます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...たってのねがいおきき届け下さいますよう...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...もしなんでしたら下からお届けさせてもよろしいと思いますが」「御親切はかたじけないが」と兄のほうが答えた...
山本周五郎 「新潮記」
...五金杉に仮住居のあることは届けたが...
山本周五郎 「花も刀も」
...これを確(しか)と見届けた...
夢野久作 「暗黒公使」
...高氏に連れられてか?」それも眼で見届けたい一つであったが...
吉川英治 「私本太平記」
...もう見届けたから...
吉川英治 「新書太閤記」
...まんじゅうをこれへ届けると...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...航空便が届けられていた...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
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