...こうなっては勝負を争うまでもございません...
芥川龍之介 「邪宗門」
...人類のごときは国と国とで相争うゆえ...
丘浅次郎 「人類の生存競争」
...乗込みの先を争うわけではなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...速度を加えて進行しつつあるのは殆んど争うべからざる事実と見えた...
夏目漱石 「それから」
...余は此賞讃の辞に対して是非を争う料簡(りょうけん)はない...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...資本主義的無秩序経済体制に対する社会主義的計画経済体制の争う余地なき優越性を証拠立てるものであるが...
野呂栄太郎 「十月革命と婦人の解放」
...争うことは内輪の紛擾(ふんじょう)を外部に発表する愚を招くだけでしかない...
久生十蘭 「鈴木主水」
...はじめて西洋諸国の文明と鋒(ほこさき)を争うの場合に至るべきなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...殊(こと)に私は性質として朋友と本気になって争うたことはない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...東京中を尋ね廻(まわっ)ても慶應義塾の地所と甲乙を争う屋敷は一箇所もない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...大道に出る豆蔵(まめぞう)の塁を摩して雄を争うも可なりという程では有るが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...段々迫って来る「死」に抗って争う「生」が燃える様な熱を身内に起して...
宮本百合子 「悲しめる心」
...東京へ往くならお代を一緒に連れて行って直(す)ぐに婚礼をさせましょう」伯父「お代ちゃんは後からでも呼べる」伯母「イイエ直ぐでなくってはいけません」と二人が頻に言い争う彼方(かなた)にヒーッと泣声の聞えて大きな身体(からだ)がドタリと畳(たたみ)に倒れたる様子...
村井弦斎 「食道楽」
...」強いて久慈と争うつもりももう矢代にはなかったが...
横光利一 「旅愁」
...碁局(ききょく)に似たり世人黒白(こくびゃく)して分れ往来に栄辱(えいじょく)を争う「おうい...
吉川英治 「三国志」
...先を争う味方の中を押し揉まれながら...
吉川英治 「三国志」
...中央に出て、法官の前に、理非を争うのは、むしろいい事ではないか...
吉川英治 「平の将門」
...取り残されまいとする先を争う最後になると...
吉川英治 「源頼朝」
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