...僅か二三十万の軍がアルサスから北海に至る全地域に分散して土地の領有を争うたのであった...
石原莞爾 「戦争史大観」
...一片の麩(ふ)を争う池の鯉(こい)の跳躍への憧憬(どうけい)がラグビー戦の観客を吸い寄せる原動力となるであろう...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...一六勝負を争うようなもんだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつでもそうしているんです」「もうそんなことをいい争うのはやめよう」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...恰も化翁と境を争うは是れぞ学者の本領なりと深く信じて之を疑わず...
福澤諭吉 「人生の楽事」
...甚(はなは)だしく之(これ)を争う者もなく...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...争う意思を示さなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...聴衆一同無上の不浄に汚されたごとく争うて海に入るを睹(み)た...
南方熊楠 「十二支考」
...ソヴェト同盟ではわたしたちがどんなに生活するようになったか」ドン国営煙草工場は生産高がソヴェト同盟一二を争うほどあり...
宮本百合子 「明るい工場」
...本当に相争うに足るだけの相手がある時でなければみだりに論議したり抗議したりなされぬよう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...二を争う都となりました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...二を争うものではないでしょうか...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...争う余地のない厳然たる事実である...
夢野久作 「甲賀三郎氏に答う」
...珠(しゅ)を争うように...
吉川英治 「大岡越前」
...そうわれ勝ちに争うな...
吉川英治 「新書太閤記」
...一刻も争うぞ、早く行け」と、いいつけた...
吉川英治 「新書太閤記」
...よく人と云い争うくらいなのである...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...冷たきながらも血ある「理性権化」先生は蝦蟇と不景気を争う...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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