...部下が上官と争うことも言語道断である...
石川欣一 「比島投降記」
...その後絶大なる予備隊の使用に依って会戦の決定を争う事になる...
石原莞爾 「戦争史大観」
...ごったになって争うたけれど...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...が今は言い争うよりも...
海野十三 「壊れたバリコン」
...いまは一刻を争う時なので...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「和製椿姫」
...単独生活をして思うままに最後の勝負までを争う野獣の生存競争とは全くわけが違う...
丘浅次郎 「人類の生存競争」
...それは実に寸秒を争うのである...
谷崎潤一郎 「細雪」
...三世に亙(わた)って争うぞ」いつもの玄白斎の気魄の充ちた声であった...
直木三十五 「南国太平記」
...それまでに発展した客観描写を利用してこれを評価の方面に使うのは争うべからざる運命と存じます...
夏目漱石 「創作家の態度」
...人と争うことなきも...
新渡戸稲造 「自警録」
...争うべからざる恐ろしい凶兆(きざし)が現われた...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...争うことは内輪の紛擾(ふんじょう)を外部に発表する愚を招くだけでしかない...
久生十蘭 「鈴木主水」
...互(たがい)に競い争うて...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...争う程の事でもないと毎度笑(わらっ)て居ました...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...人争うてこれに飲食を供したが...
南方熊楠 「十二支考」
...かすかに残った生のはげしく争う辛いはかない努力もしず...
宮本百合子 「悲しめる心」
...今は本家の手前争う事もならず...
村井弦斎 「食道楽」
...二人に争うことがあるといえば...
横光利一 「旅愁」
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