...その巡査の言争う声が聞えた...
海野十三 「火星兵団」
...もう勝負を争うことをあきらめたものか...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...あとの戦野は相争う二つの党派のために解放された...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...製造工場が争うて原料を吸収する結果...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...彼女が争う音を聞いてすぐ下りて...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「曲れる者」
...人々は声をあげて言葉で争う...
中井正一 「生まれ変った赤坂離宮」
...寸功を争うためにあらずして...
中里介山 「大菩薩峠」
...一二を争う智将であったことは疑うべくもない...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうはさせじと死力を出して相争うこと前の如くであるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...一二を争う宿駅の一つ...
中里介山 「大菩薩峠」
...こうなると一刻――いや一分一秒を争う競争だが」誠一は相変らず張り切ります...
野村胡堂 「九つの鍵」
...鯛六はそれ以上争う気力はありませんでした...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...ソヴェト同盟ではわたしたちがどんなに生活するようになったか」ドン国営煙草工場は生産高がソヴェト同盟一二を争うほどあり...
宮本百合子 「明るい工場」
...段々迫って来る「死」に抗って争う「生」が燃える様な熱を身内に起して...
宮本百合子 「悲しめる心」
...強いて争うことも出来なかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...新聞や雑誌は争うて彼女の写真や...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...信長と争うほどの勇気もない...
吉川英治 「新書太閤記」
...われがちに獲物(えもの)を争う猟家(りょうか)の犬みたいに...
吉川英治 「宮本武蔵」
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