...二葉亭の気質を能く理解(のみこ)んでる私が更(あらた)めて争うような事は決して做(し)ない...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...女は争う...
林不忘 「安重根」
...神と巨人との争うのを彼は見るように思った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お前は少し言い争うつもりでいたんだろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...旅客が先きを争うて渡るので広い川原も怖しいほど雑沓した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...盲法師とは言いながら死力を出して争うてみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...譲る者もなければ、争う者もない...
夏目漱石 「三四郎」
...上になり下になり争う人影を見定めて近づくと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何しろ分秒を争う仕事なのだから...
久生十蘭 「魔都」
...ただ生計をこれ争うの勢いに至らば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...互(たがい)に競い争うて...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...三八 決闘裁判刑事裁判がその源を復讐に発していることは争うべからざる事実であるが...
穂積陳重 「法窓夜話」
...自己の才能をほこらず他と争う事もなかりし故...
正宗白鳥 「弔辞(徳田秋声)」
...易学は自然科学と争うべきところはその神秘を外にしてはどこ一つとしてないと云った...
横光利一 「馬車」
...碁局(ききょく)に似たり世人黒白(こくびゃく)して分れ往来に栄辱(えいじょく)を争う「おうい...
吉川英治 「三国志」
...争う敵手が現われてこそ...
吉川英治 「私本太平記」
...先駈けを争う武功一徹の武者ばらは雲のごとくいるが...
吉川英治 「新書太閤記」
...冷たきながらも血ある「理性権化」先生は蝦蟇と不景気を争う...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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