...しかし屈強な看護人がぬっと姿をあらわしたので...
梅崎春生 「凡人凡語」
...タイム・レコーダーを肩から吊った屈強な守衛が...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...じぶんのかかえ車夫だった吉蔵という屈強な男と...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...いかにして屈強なる体格を有する人民は社会を支配することを得たるか...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...腕に覚えのある屈強なのが十人近くもかかってこじれなかったのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...屈強な若者達が、船から運び出す荷を、陸(おか)に待っている人足が、言葉少なに受取って、どこともなく姿を消します...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...水上署のランチは、チーフメーツと共に、屈強なる巡査五、六名を載せて、威勢よく出動した...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...多くの屈強な泳ぎ手が...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...賦税を免かれ戦乱を避くるに屈強な隠れ里である...
柳田國男 「地名の研究」
...屈強な力士や武将が斧(おの)鉞(まさかり)をもって...
吉川英治 「三国志」
...屈強な力士が十重二十重に囲んでこれを孔明の本陣まで引っ立てて行ったが...
吉川英治 「三国志」
...丞相も屈強な一隊を連れて...
吉川英治 「三国志」
...「――まず敵の本陣から申そうなれば、大将武田勝頼殿には、有海ヶ原の西に陣どられ、屈強な旗本、騎馬隊など、見るからに、重厚に構え、兵数四千に近いかと見られました」半蔵のあとをうけて、又十郎が清井田辺(きよいだへん)の模様を告げた...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかし、武者隠しの小ぶすまの内には、屈強なる侍が、万一に備えていることは、どこの城内においてであろうと、普通なこととされていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...警固(けいご)として徒士目付(かちめつけ)の屈強なのが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...目立って屈強な男が...
吉川英治 「親鸞」
...同じ宿には、ゆうべ江戸から着いた、東儀与力をはじめ、屈強な部下が七、八名、姿をかえて泊っていた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...――がしかし、「開けい」郷左衛門が一声呼ぶと、左右の部屋から、屈強な侍が、ばらっと出て、すぐそこを開けて両方に膝まずいた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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