...葉子はもう一度これは屈強な避難所に来たものだと思った...
有島武郎 「或る女」
...それじゃからあんたは、かえりに健一さんのところへよって、屈強な若者二、三人をつれて、山茶花屋敷へかえりなさいとおしえてくださるのです...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...田山白雲は画家に似合わず屈強な体格であり...
中里介山 「大菩薩峠」
...「何んだ何んだ、何をするんだ」書生、運転手、園丁など、屈強な男達は、主人の大事と見て立ち上りました...
野村胡堂 「死の予告」
...間もなく二人の屈強な武家を案内して來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...屈強な若者達が、船から運び出す荷を、陸(おか)に待っている人足が、言葉少なに受取って、どこともなく姿を消します...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...多くの屈強な泳ぎ手が...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...五人の屈強な警官が病院の階段に立ち...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...小間物屋へ往(い)ったところが今度新製の半襟で実に最屈強なものがありました...
村井弦斎 「食道楽」
...すぐ十人ばかりの屈強な兵を連れて...
吉川英治 「三国志」
...屈強な力士や武将が斧(おの)鉞(まさかり)をもって...
吉川英治 「三国志」
...屈強な力士が十重二十重に囲んでこれを孔明の本陣まで引っ立てて行ったが...
吉川英治 「三国志」
...そして旗本以下屈強な兵二千をうしろからさしまねいて...
吉川英治 「三国志」
...これは屈強な若者であり...
吉川英治 「新書太閤記」
...屈強な兵三十人を附して...
吉川英治 「新・水滸伝」
...西国大名と呼応して屈強な立場――捨ておいては一大事である」すぐ意見を書いて城代酒井侯(さかいこう)へ差しだした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...跳躍するには屈強な...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...屈強な大人であった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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