...屈するかと見えても強靭(きょうじん)であり...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...妄に道徳に屈するものは臆病(おくびょう)ものか怠けものである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...その彼女の如何なる困難に出遇つても屈する事を知らぬ強い精神に...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...ノラ 私はまた退屈するどころぢやあなかつたわ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...なんぞ君の永久に屈することあらん...
田山花袋 「田舎教師」
...日本の国民はなる程官憲的なものには容易に腰を屈するエティケット(儀礼)を知っている...
戸坂潤 「思想動員論」
...尺とり虫のように身を屈すると見れば...
中里介山 「大菩薩峠」
...いわんや彼の心を屈するにおいてをや...
新渡戸稲造 「自警録」
...トスカニーニとフルトヴェングラーに指を屈するだろう...
野村胡堂 「楽聖物語」
...そういう不当(アンジュスティス)にノメノメと屈するわけはない...
久生十蘭 「魔都」
...大節に臨んで屈することなきを得ず...
福沢諭吉 「日本男子論」
...その畢生(ひっせい)の力を法典編纂の業に尽そうと欲する熱望は毫(ごう)も屈することなく...
穂積陳重 「法窓夜話」
...自分の部屋で書きものに退屈すると...
堀辰雄 「エトランジェ」
...子供たちは少し退屈するかも知れないが...
堀辰雄 「楡の家」
...彼は少しも之が爲に屈することなくして遂に其の苦行を成就した...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...時々は国民的憤激の前には自発的に屈することがあるものであり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...病竜眠るにその膝を屈するなり...
南方熊楠 「十二支考」
...しかし前述の通り旧門下といっても指を屈する程度にしか残存していないので...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
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