...屈するかと見えても強靭(きょうじん)であり...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...これは少しも退屈することなく一氣に讀了することができました...
石川三四郎 「浪」
...その彼女の如何なる困難に出遇つても屈する事を知らぬ強い精神に...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...もっとも、退屈すると、直ぐ山形へ飛んで行ったがね」「飛んで行ったって?」「いや、酔ってくると、天神山や、太子堂などの、山形の景色が直ぐ浮かんで来るんだ...
外村繁 「日を愛しむ」
...理論にはすぐに屈するだけの鑑識をそなえたものであると信じていたから...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...やがては前にかがんだ痛ましいもののみ十指を屈するにすぎなくなることが見えていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...持って生れた気象(きしょう)は屈することなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...屈するところなく...
葉山嘉樹 「牢獄の半日」
...田舎で退屈するためにどこかの県からやって来たらしい歩兵将校が路の片側を歩いているのを見送ったり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...日本國中僅に指を屈するに足らず...
福沢諭吉 「帝室論」
...子供たちは少し退屈するかも知れないが...
堀辰雄 「菜穂子」
...思い屈するようなこういう気持は...
本庄陸男 「石狩川」
...望遠鏡ばかりのぞいてゐるのはすきだと云つても時には退屈するからね...
牧野信一 「雑談抄」
...強(あなが)ち人丸赤人の餘唾(よだ)を舐(ねぶ)るでも無く固(もと)より貫之定家の糟粕(さうはく)をしやぶるでも無く自己の本量(ママ)屹然として山嶽と高きを爭ひ日月と光を競ふ處實に畏るべく尊むべく覺えず膝を屈するの思ひ有之候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...屈する気色(けしき)なければ...
森鴎外 「みちの記」
...かくては正義の人も暴力の前には屈することあるがごとし(キケロ)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...石見の古い町といえば津和野(つわの)に誰も指を屈するでしょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...しかし前述の通り旧門下といっても指を屈する程度にしか残存していないので...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
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