...決して退屈しないんです」と云つた...
芥川龍之介 「東京小品」
...世人の評には屈しないといふ勇気のないよりおこるんですが...
田澤稲舟 「五大堂」
...ほんのわずかな呼吸の相違でたまらなく退屈になるはずのがいっこう退屈しないで見ていられるのはこの編集の呼吸のよさによるのである...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...容易に絶望に屈しないものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...汽車のように退屈しないからである(退屈ということが...
直木三十五 「大阪を歩く」
...代官の権威にも屈しないなら屈しないでいいが...
中里介山 「大菩薩峠」
...「あたしはあの人がいると全然退屈しないわ」笑いと冗談の只中で...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...その忍び難い所を忍んで、妻や子を棄てて置いて、而(そう)して自分は芸者狂いをするのじゃない、四方に奔走して、自由民権の大義を唱(とな)えて、探偵に跟随(つけ)られて、動(やや)もすれば腰縄で暗い冷たい監獄へ送られても、屈しない...
二葉亭四迷 「平凡」
...決して退屈しないのが妙だね...
牧野信一 「淪落の女の日記」
...節を屈しないでやってこられたんですからね...
三好十郎 「猿の図」
...きっとした屈しない顔つきで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...亭主に屈しないで夫婦喧嘩をする...
柳田国男 「故郷七十年」
...同時に五斗米に膝を屈しないために...
夢野久作 「近世快人伝」
...これで人生は退屈しないのだ...
横光利一 「夜の靴」
...退屈しない程度に四季の変化は充分だし...
横光利一 「旅愁」
...悲鳴を上げて、犬は腹を見せて仆れた、しかし、屈しないのだ、すぐにまた、噛みつくように、山伏の後を追う...
吉川英治 「親鸞」
...おまえの肯(き)かない気性、屈しない魂は、この藁屋が育ててくれたものだ」「ええ」と、武蔵の手をのせたまま、小さい頭(つむり)はうなずいた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いくらでも毎日退屈しない小境地をもっていたので...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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