...まるでカラーもシヤツも着て居らない様な者が...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...それは能楽にも仕舞にも何等の徹底した鑑賞心をもって居らないからの言葉でありまして...
上村松園 「無表情の表情」
...殊に未だ充分に議論の精錬を經て居らない新生の主義には其傾向が多い...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...併し又た或は私の眼の屆かない爲めに自然主義者の中には此懷疑的傾向すらも含んで居らない者があるのを知らずに居ることがあるかも知れません...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...それでも此の節あなたはお身体も余りよくって被居らないようですから...
豊島与志雄 「運命のままに」
...あなたは余りお丈夫の方では被居らないから...
豊島与志雄 「運命のままに」
...「あなたはまだ決心して被居らないのね...
豊島与志雄 「囚われ」
...惜しいことには顧野王の玉篇の原本の六分の一程しか遺つて居らない...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...必ずしも以前からの解釋の次に加へられるとは限つて居らないで...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...ここには誰れも居らないで...
中里介山 「法然行伝」
...自分が今何処に居るかも意識して居らない...
正木不如丘 「健康を釣る」
...空を飛ぶ飛行機の音は聞けども聞いて居らない...
正木不如丘 「健康を釣る」
...誠に文明の餘澤は未だ印度の國に行渡つて居らないのであります...
松本文三郎 「印度の聖人」
...此等の苦行者には無論住所と云ふものが一定して居らない...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...決してさう云ふ便利な新しい道が出來て居らないのであります...
森鴎外 「假名遣意見」
...未だ意識に入つて居らない部分も或は仕方に依つては意識に入り得るものではあるまいかと思ふ...
森鴎外 「假名遣意見」
...いずれもカラコルムを訪れたのであってシナまでは来て居らないが...
和辻哲郎 「鎖国」
...貿易の仕事に対して何らの愛着をも持って居らない単純な武人で...
和辻哲郎 「鎖国」
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