...之と丁字形に山の一つの尾の上に長く延びた邸町と鑛夫部屋とから出來てゐます...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...高山の尾の上に伏せ」といひき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...御陵(みはか)は畝火山の北の方白檮(かし)の尾の上にあり...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...尾の上には足ふみ入れむかたもなし妻とふ鹿の聲ちかくしてと...
大町桂月 「房州紀行」
......
武田祐吉 「古事記」
...渓流(けいりゅう)の響(ひびき)の潺湲(せんかん)たるも尾の上の桜(さくら)の靉靆(あいたい)たるもことごとく心眼心耳に浮び来り...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...尾の上の背骨に針を打ち込んだりするそうであるが...
寺田寅彦 「怪異考」
...前者の「秋の空尾の上(え)の杉(すぎ)に離れたり」「息吹きかえす霍乱(かくらん)の針」「顔に物着てうたたねの月」「いさ心跡なき金のつかい道」等にはなんらか晴れやかに明るいホルンか何かの調子があるに対して「つたい道には丸太ころばす」「足軽の子守(こもり)している八つ下がり」その他には少なくも調子の上でどことなく重く濁ったオボーか何かの音色がこもっている...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...砲尾の上に身をかがめて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この席で神尾の上流としては...
中里介山 「大菩薩峠」
...尾の上には人さはに据ゑ...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...その度に鳩尾の上辺りに垂れてゐる白の...
中原中也 「校長」
...千挺木の尾の上高くカシオペアが屈曲し...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...船尾の上に半身を出す...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...「アンタ尾の上太夫はん」と呼ぶ声に...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...絶壁に夕日うらてる紅葉かな裏表きらり/\と散紅葉山はくつ日のてりわける紅葉かな帰る人毎に紅葉一枝の夕日を荷ふて宵月の尾の上にかゝる頃日光町に着きたり...
正岡子規 「日光の紅葉」
...後なるはその頷を前の鹿の尾の上に擡(もた)げて游ぎ数十続く...
南方熊楠 「十二支考」
...栂尾の上人の人格と...
吉川英治 「親鸞」
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