...毎晩の如く現われて尽きる模様もない刑事の執念(しゅうねん)――というか...
海野十三 「奇賊悲願」
...屋根が尽きると、畸形児は電柱や塀を足場にして次の屋根へと移った...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...無明の尽きることもなく...
高神覚昇 「般若心経講義」
...将軍家の御運もここ一両年のうちに尽きるのであるまいかといふ悲しい予感にさへ襲はれ...
太宰治 「右大臣実朝」
...瑞雲棚引(ずいうんたなび)く千代田城のめでたさは申すも畏(かしこ)いこととして、東京の魅力は何処(どこ)にあるかと云えば、そのお城の松を中心にした丸の内一帯、江戸時代の築城の規模がそのまま壮麗なビル街を前景の裡(うち)に抱え込んでいる雄大な眺め、見附(みつけ)やお濠端の翠(みどり)色、等々に尽きる...
谷崎潤一郎 「細雪」
...――すべてがこの語句に尽きる...
種田山頭火 「道中記」
...惨めだという一語にすべてが尽きる...
豊島与志雄 「白藤」
...尽きることなく往来している...
豊島与志雄 「慾」
...他の一筋は堤の尽きるところ...
永井荷風 「里の今昔」
...日は必ず沈み、日は必ず尽きる...
永井荷風 「雪の日」
...空気の組成についての研究だけでも尽きるところはありますまい...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...ここを過ぐれば山は尽きる...
中里介山 「大菩薩峠」
...いずれここへ参りますでしょう」話が尽きると...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...私はもう精魂尽きるほど...
原民喜 「小さな村」
...だんだんに種が尽きると終ひに彼は「烏賊泳ぎ」や「章魚踊り」を演じて子供達を笑ひ過ごさせ...
牧野信一 「鏡地獄」
...何か読書でもしていて気の尽きる時には...
三宅花圃 「藪の鶯」
...虚無に尽きる放縦(ほうじゅう)が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...忍び男を待つ女性(にょしょう)が尽きるはずはございません」「堕落(だらく)僧が...
吉川英治 「親鸞」
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