...その氷河の尽きる山の麓の寒村に...
池谷信三郎 「橋」
...神戸で見た活動写真の記憶は以上で尽きる...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...階段が尽きると、百何十尺の空中に、探照燈を据付けた、四方開っぱなしの、火の見櫓(やぐら)みたいな小室(こべや)がある...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...作者が観客(けんぶつ)に座を譲るやうな気弱い事では作者冥加(みやうが)に尽きるかも知れないからと...
薄田泣菫 「茶話」
...その松並木の尽きるあたりに...
太宰治 「パンドラの匣」
...此一句に私の一切は尽きる...
種田山頭火 「其中日記」
...決して夫が今云ったような意味ででも報道物に尽きるのではない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...決して認識全般が知覚に尽きるということにはならないのと同様に...
戸坂潤 「思想としての文学」
...「もはやなすべき手段が尽きるまでは活動せんとする」人物の一人だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...銀杏が向こうの方で尽きるあたりから...
夏目漱石 「三四郎」
...代助は自分の頭が焼け尽きるまで電車に乗って行(ゆ)こうと決心した...
夏目漱石 「それから」
...幸い木立の尽きるところから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...日本語の「調べ」という一語の中に尽きるので...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...私はもう精魂尽きるほど...
原民喜 「小さな村」
...それを一筋に最後まで押し進めていつたことに尽きる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その大食を見てはお登和さんも愛想が尽きるだろう」妻君「オホホ...
村井弦斎 「食道楽」
...それは結局「健康」の二字に尽きるでありましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...それは燃え尽きる最後の透明な焔の美しさだったが...
横光利一 「旅愁」
便利!手書き漢字入力検索