...さうしてその菊の籬の尽きるあたり...
芥川龍之介 「舞踏会」
...路の尽きる個所である...
太宰治 「津軽」
...その銀線の尽きるあたりに...
太宰治 「津軽」
...イデオロギーの今云ったような歴史的社会的存在に関する階級的制約に尽きるのではない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...以上で私の論旨は尽きる...
豊島与志雄 「小説の内容論」
...しかも札の数はどこまで行っても尽きる様子がない...
夏目漱石 「夢十夜」
...お前という者に愛想が尽きると...
野村胡堂 「踊る美人像」
...いずれここへ参りますでしょう」話が尽きると...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...秘められたる財宝に対する人間の執着は尽きる時なく...
野村胡堂 「古城の真昼」
...その悲痛感によって尽きるのである...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...この径の尽きるまで胸一杯に空想しながら...
牧野信一 「繰舟で往く家」
...広重ゑがく牛町のあの巨大な車の縦絵に尽きるであらう...
正岡容 「山の手歳事記」
...これに執着して尽きることがない...
三木清 「親鸞」
...これは単に子供らしいというのに尽きる方であったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...旅の寂しさはチロルの夜で尽きるが如し...
横光利一 「欧洲紀行」
...「浜の真砂は尽きるとも...
横光利一 「夜の靴」
...両者が戦って力の尽きるのを待っておる考えじゃ...
吉川英治 「三国志」
...柵(さく)の尽きる所から重畳(ちょうじょう)した岩脈へ這い上がり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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