...その草原が尽きるあたりに...
芥川龍之介 「長江游記」
...思ひの外(ほか)急に尽きる時が来た...
芥川龍之介 「六の宮の姫君」
...逶(うねくね)した径(みち)が嶺(いただき)に尽きると...
石川啄木 「赤痢」
...毎晩の如く現われて尽きる模様もない刑事の執念(しゅうねん)――というか...
海野十三 「奇賊悲願」
...あいそが尽きるぜ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...一語に尽きるのであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...ついでながら四十八字の組み合わせは有限であるから俳句は今に尽きるであろうという説があるが...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...土堤の尽きるはるか向うに...
徳永直 「麦の芽」
...日常性の原理の実際上の効用は右の一例に尽きるのではない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...決して認識全般が知覚に尽きるということにはならないのと同様に...
戸坂潤 「思想としての文学」
...「もはやなすべき手段が尽きるまでは活動せんとする」人物の一人だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...曰ク其意ノ外ニ出ヅル也――程度で尽きるだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...「物質を作っている原子が空間的に或る定まった配列をもって並んだものである」というに尽きる...
中谷宇吉郎 「雪」
...即ち単に科学の論理的基礎を明かにするという形式的な仕事に尽きるのでなく...
三木清 「哲学入門」
...あいそが尽きることも...
吉川英治 「三国志」
...曹操の天寿もここに尽きるの兆(しるし)というほかはない...
吉川英治 「三国志」
...城中の飲み水が尽きるような惧れはない...
吉川英治 「私本太平記」
...忍び男を待つ女性(にょしょう)が尽きるはずはございません」「堕落(だらく)僧が...
吉川英治 「親鸞」
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