...万事が無為無策の一語に尽きる...
伊丹万作 「戦争中止を望む」
...とうとう力の尽きる時が来た...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...瑞雲棚引(ずいうんたなび)く千代田城のめでたさは申すも畏(かしこ)いこととして、東京の魅力は何処(どこ)にあるかと云えば、そのお城の松を中心にした丸の内一帯、江戸時代の築城の規模がそのまま壮麗なビル街を前景の裡(うち)に抱え込んでいる雄大な眺め、見附(みつけ)やお濠端の翠(みどり)色、等々に尽きる...
谷崎潤一郎 「細雪」
...日常性の原理の実際上の効用は右の一例に尽きるのではない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...生命現象がこの種の物質現象に尽きるということの説明にはならないことを...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...そして言葉の尽きることはなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...切ってはなんだか冥利(みょうり)が尽きるわよ」お角はしきりに縄に食いついて放そうともしません...
中里介山 「大菩薩峠」
...冥利(みょうり)に尽きるじゃありませんか」「だから...
中里介山 「大菩薩峠」
...子供多く設けたは愛憎が尽きる(『曾我物語』四の九...
南方熊楠 「十二支考」
...その大食を見てはお登和さんも愛想が尽きるだろう」妻君「オホホ...
村井弦斎 「食道楽」
...御自身では御命数の尽きる世が来たというように解釈をあそばすのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...茶碗の極致はこの一個に尽きる...
柳宗悦 「民藝四十年」
...砂地が尽きると笹藪が茂つてゐた...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...生中生ナシの一語に尽きるものだった...
吉川英治 「上杉謙信」
...兵糧にあててもたちまち尽きるであろうし...
吉川英治 「三国志」
...人と人との戦いだというに尽きる...
吉川英治 「新書太閤記」
...ことばにも尽きる...
吉川英治 「新書太閤記」
...村の道が尽きると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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