...親類には大きい尼寺(あまでら)の長老になっている尼君(あまぎみ)が大勢あって...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...殊に書物をも少しは読む尼君達さえ...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...青鈍(あおにび)色の几帳(きちょう)の感じのよい蔭(かげ)にすわっている尼君の袖口(そでぐち)の色だけにはほかの淡い色彩も混じっていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...品のよいとりなしでこうしているのであると尼君自身は信じているのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...尼君の所へ人をやったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この親子の尼君が昔かけた願果たしに大和(やまと)の初瀬(はせ)へ参詣(さんけい)した...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私へ初瀬(はせ)の観音様がくだすった人ですもの」と尼君は言う...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...跡なくかき消される姿ではないかという危うさを尼君に覚えさせることになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あまり聞かれるのが苦しいふうであったから尼君はそれ以上を尋ねようとしなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...尼君は月の明るい夜などに琴を弾(ひ)いた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...尼君は若い時代に機智(きち)を誇った才女であったのであろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...と言う消息が尼君へあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...尼君はしいても言わなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...平生はかりにも行って見ることのなかった大尼君の室(へや)へはいって行っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...尼君と遊び事をしたり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「賀正宗尼君八十初度...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...尼君の名を問ふと...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...「これをなあお子供衆のお腰に下げておおきやすと奇体(きたい)に虫除けになりますそうでなあ方々からくれくれ言やはりますので皆あげてしまいましてなあもうこれだけより残っとりませんけれど――どうぞお持ちやして」これは尼君がつれづれの手細工であった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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