...尼寺の庭は文字どおり闇黒だった...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...これはたいへん古い薬で、私ども子供のころ、腹痛の時には、よくこの薬を服(の)まされたものですが、これはくわしくはダラニスケ(陀羅尼助)で、この薬は万病によく利(き)くという所から、梵語の陀羅尼を、そのままそっくり「薬の名」としたのだろうと思います...
高神覚昇 「般若心経講義」
...そのまま陀羅尼(だらに)なのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...尼は無造作に「さうどすか」とすぐ鐡瓶の湯を止めてさつさと臺所の方へ行つてしまつた...
高濱虚子 「俳諧師」
...さすがに尼寺は荒せなかったけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...尼も安心したらしく...
中里介山 「大菩薩峠」
...この庵(いおり)の主(あるじ)なる若い老尼とは...
中里介山 「大菩薩峠」
...晩年はまた尼僧生活に帰ったといわれる...
野上豊一郎 「闘牛」
...好配偶者たるべき人はすでに尼になっておいでになるではないかとお思いになると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...院の同意されぬのを見ぬ顔にして尼になってしまうことも見苦しいことであるし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...当時市人は正宗院等の家をお玉が池の比丘尼長屋と称した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...尼御前には」「はい……火急なお願いごとで」「足利から今ごろ着くには...
吉川英治 「私本太平記」
...男臭くなっているわが子が草心尼にはふとおぞましく...
吉川英治 「私本太平記」
...松琴尼が立ちかけるのを見て...
吉川英治 「新書太閤記」
...よい禅尼(ぜんに)にでもなるために...
吉川英治 「新書太閤記」
...尼院へ着いたとたんに...
吉川英治 「新書太閤記」
...比丘尼頭巾(びくにずきん)にくるまって...
吉川英治 「宮本武蔵」
...二位の尼に抱かれて安徳帝が身を投げられたといふ海の上は道からわづかに三四十間とははなれてないところであつた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
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