...それこそ尼御台さまのお言葉ではないけれども...
太宰治 「右大臣実朝」
...比丘尼(びくに)...
谷崎潤一郎 「秘密」
...大阪の小川爲次郎と云ふ人の持つて居る金剛場陀羅尼と云ふ寫經があります...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...尼君も始終それを苦労になさいましたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...弁の尼にも贈った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...尼にさせてしまったことが自身の過失であったように残念にくちおしく思われる心を...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...尼さんは米の貰ひが外れないらしい...
室生犀星 「命」
...」「(二十九日)訪尼松珠于当麻寺中紫雲庵...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この順教尼の前身なのであった...
吉川英治 「紅梅の客」
...草心尼の姿が一茎(けい)の野の花みたいに弱々と見えた...
吉川英治 「私本太平記」
...盲(めしい)の覚一と草心尼とを...
吉川英治 「私本太平記」
...尼子経久(つねひさ)と毛利元就(もとなり)との手切れ以来であるから――その間の興亡流血は...
吉川英治 「新書太閤記」
...半兵衛重治の死は、天正七年の六月であったから、おもうに尼は、ちょうどことし七年の回忌(かいき)を機として、一画像を表具(ひょうぐ)させ、それをこの夏、妙心寺に納めて供養(くよう)をいとなもうという考えのもとに、折よくこの地方へ旅して来た海北友松(かいほうゆうしょう)に素懐(そかい)をのべて、揮毫(きごう)を依頼したものであろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...と、ひとりの尼、真白い全身に尺布(しゃくふ)もまとわず、赤裸の観世音かと見ゆるばかり、凛(りん)として階(かい)の上に立ち、微妙の霊音ともひびく声を張って大衆の中へ云った...
吉川英治 「新書太閤記」
...禅尼と呼ばれる者がいた...
吉川英治 「随筆 新平家」
...また、尼院なので、経文(きょうもん)に親しんだ...
吉川英治 「日本名婦伝」
...宗清自身が胸いッぱい持っている頼朝への同情もみな禅尼のことばとして...
吉川英治 「源頼朝」
...老尼のほうは、白練(しろねり)の絹の頭巾をかぶり、これも竹箒を手にして、「……ほ...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索