...あの人は尻馬に乗っているから、ちょっと注意した方がいいかもしれない...
...上司からの指示で、私たちは尻馬に乗らなければならないことになった...
...そんなに急がなくても大丈夫だろう、尻馬に乗らなくても時間には余裕がある...
...彼女は自分の無知を隠すために、尻馬に乗って質問に答えようとしている...
...尻馬に乗ることになった理由がわからないが、仕方がないので一緒に行ってみよう...
...昔御国替(おくにが)への時乗つて来たやうな軽尻馬(からしりうま)をわざわざ仕立てゝ...
田山花袋 「朝」
...「世論」の尻馬に乗って国体明徴の提案を党是として朗読演説をやったのは政友会総裁鈴木喜三郎氏であった...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...新聞の一種の煽動的報道の尻馬に乗って...
戸坂潤 「社会時評」
...」憎らしい目附をした上さんが尻馬に乗つて云つた...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...よその人気の尻馬(しりうま)に乗って人真似をして...
中里介山 「大菩薩峠」
...喘息病みの鯨が吼(ほ)えた当時からそら来たなとまで覚悟をしていたくらいだから周囲のものがワーと云うや否や尻馬(しりうま)についてすぐやろうと実は舌の根まで出しかけたのである...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...近頃流行(はや)るベルグソンでもオイケンでもみんな向(むこ)うの人がとやかくいうので日本人もその尻馬(しりうま)に乗って騒(さわ)ぐのです...
夏目漱石 「私の個人主義」
...そうして今のようにただ人の尻馬にばかり乗って空騒ぎをしているようでははなはだ心元ない事だから...
夏目漱石 「私の個人主義」
...伊藤御春たどの諸氏で尻馬にのせてもらった私は...
長谷川伸 「カン」
...言われたようにエベットの尻馬に乗り...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...秀陳の尻馬に乗って思わず閑筆を弄してしまったが...
久生十蘭 「魔都」
...是れは皆友達を見よう見真似に其の尻馬に騎(の)って...
二葉亭四迷 「平凡」
...生駒なども生意気に尻馬に乗ってるらしいとのこと...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...二三の新聞に尻馬に乗ったような投書が出た...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...此の戦法の尻馬に乗って拍車を掛ける判事様が東京区裁判所に出現した...
山下博章 「「プラーゲ旋風」の話」
...金棒曳(かなぼうひ)きの嬶(かかあ)やがき共がその尻馬に乗りましてね...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...以上の人々の尻馬(しりうま)に乗ったまでで...
「純粋小説論」
...粂吉一座の尻馬(しりうま)に乗って旅興行に出てからというものは...
吉川英治 「江戸三国志」
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