...小学生の時に尻餅をついて泣いたことがある...
...今朝、通勤中に雪道で尻餅をついてしまった...
...弟はスケートが苦手で、よく尻餅をつく...
...尻餅をついても、何度でも立ち上がるのが精神力のつけ方だと思う...
...運動音痴だけど、一番怖いのは尻餅をつくことだ...
...時々病人の部屋が寂(しん)とするごとに、隣の女連の中へ、四ツ這(ばい)に顔を出して、(死んだか、)と聞いて、女房のお増に流眄(しりめ)にかけられ、(まだか、)と問うて、また睨(ね)めつけられ、苦笑いをしては引込(ひっこ)んで控えたのが――大先生の前なり、やがて仏になる人の枕許、謹しんで這って出て、ひょいと立上って蛍籠を外すと、居すくまった腰が据(すわ)らず、ひょろり、で、ドンと縁へ尻餅...
泉鏡花 「婦系図」
...腸(はらわた)が動いていない!」彼はどすんと床の上に大きな音をたてて、尻餅をついた...
海野十三 「生きている腸」
...がりがり亡者の紳士は腰掛の間に尻餅(しりもち)をついた...
海野十三 「空襲警報」
...その場に尻餅(しりもち)をついた...
海野十三 「超人間X号」
...尻餅(しりもち)ついた...
太宰治 「玩具」
...尻餅舂(つ)く様に...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...次郎はワッと言って尻餅をついた...
徳永直 「あまり者」
...泥道へ尻餅をついてしまったのであった...
直木三十五 「南国太平記」
...あまりの事に尻餅を突いたなり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「あツ」黒木長者も危ふく尻餅を搗くところでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寢たばかりでした」「その二階には誰と誰が居るんだ」「私達二人きりですよ――」「フーム」「尻餅をついたからよかつたやうなものの...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは丁度内側に塀を攀(よ)ぢ登つた路のあるあたりで、此處にも氣をつけて見ると塀に幾つかの引つ掻きがある上、塀の上へ屋敷の中から伸びた櫻の小枝が無殘に折られて、それが塀外に散らばつて居り、更に氣をつけて見ると、草叢の中は、ひどく人間が踏み荒して、柔かい土の上には、深くめり込んだ足跡や、尻餅をついた跡...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俺は思わず尻餅を突いた...
久生十蘭 「湖畔」
...ぐっしゃりと尻餅つくか...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...その場に尻餅(しりもち)をついて倒れてしまった...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...水たまりに尻餅を擣(つ)きます...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...両手をシッカリと握り合わせたまま石甃の上にドスンと尻餅を突いてしまった...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...しかしその仰天してから尻餅をつくまでの間に女の姿は変色してハラハラと灰のように砕けてしまった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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