...妙な上眼を使いながらのそりのそりと尻込みするのだった...
大阪圭吉 「三狂人」
...鉱夫たちさえ尻込みしてその取り分け作業を嫌った...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...馬は尻込みをするばかり……「どう...
中里介山 「大菩薩峠」
...皆が少し尻込みをしたかもしれない...
中谷宇吉郎 「「もく星」号の謎」
...錢形のは利助兄哥(あにい)に頼まれて居なさるてえぢやないか」「飛んでもない」平次は少し尻込みしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――あの辺は二合半坂(こなからざか)の市蔵親分が睨(にら)んでいるからあっしが出しゃ張っちゃ面白くないだろうと思うが」銭形平次はすっかり尻込みしてしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どんなことになるか解らない――」ガラツ八は日頃にもない尻込みをするのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どんなことになるか解らない――」ガラッ八は日頃にもない尻込みをするのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...尻込みをするだけで」信吉はお猿の機嫌の悪さに手を焼いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これっぽっちの些細な贈り物の前で尻込みなさるの? あたしが若い男所帯の家事を調えるのに...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...あたしの一念なの」金五郎は、いよいよ、当惑した顔つきで、尻込みし、「お京さん、あんたの気持はうれしいんじゃけど、どうも、……なあ」「どうも――どうって、いうの?」「あんたと、変な仲になるちゅうことは、ちょっと、なあ……」「アッハッハッハッ」と、お京は、男のように、笑いだした...
火野葦平 「花と龍」
...覗(のぞ)けるかもしれん」レスブリッジが尻込みした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...危険を感じて尻込みした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...食物の最高価格の提唱に尻込みする多くの人々も...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...今後とも尻込みする程に浅薄なものであるのか?「芸」のため「道」のために...
三好十郎 「俳優への手紙」
...驢馬はよく尻込みするものなれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「じゃあ本当に死んで見ろ」といわれればさっそく尻込みをするにきまっている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そうしてポルトガル人の間にさえ尻込みする人の出るほど残虐の限りをつくしたと云われている...
和辻哲郎 「鎖国」
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