...贋物が恐いと尻込みする人は...
會津八一 「支那の明器」
...私は怖れをなして一度尻込みしてお目にかかりたいという希望を捨てようかと思ったのです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「最初の印象」
...少々尻込みをし出した...
薄田泣菫 「茶話」
...必要な客との応対などは尻込みをして姿を隠すなど...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...尻込みしてしまう武骨者(がさつもの)ばかりであります...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...云って尻込みしていたが...
田中貢太郎 「累物語」
...道連れの美女一文無しになって尻込みばかりする井上半十郎正景は...
野村胡堂 「江戸の火術」
...親分の平次が事勿(ことなか)れ主義で尻込みをするかもわからないと思つたのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どんなことになるか解らない――」ガラツ八は日頃にもない尻込みをするのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何處でお濕(しめ)りにありついたんだ」平次は眼顏でその邊を片付けさせて、それでも機嫌よく迎へると、「相濟みません、飛んだ勸め上手な女につかまつて、尻込みしながら、到頭盛りつぶされてしまひました」他愛、他愛、――八五郎は泳ぐやうな手つきで、ドカリと尻餅をつくのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それではあんたは馬鹿な奴等と同じように自殺行為をしてしまうことになるんだぜ」「貴方は尻込みしてるんだ」ウージェーヌが言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...尻込みするのを左右から鞭撻して...
久生十蘭 「無月物語」
...団員たちが尻込みした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...あの女はきっと尻込みしている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...今後とも尻込みする程に浅薄なものであるのか?「芸」のため「道」のために...
三好十郎 「俳優への手紙」
...(ルクレティウス)(c)何だってお前たちは尻込みするのか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...泣き出しそうな青い顔をして尻込みをしているのを...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...尻込みする気かよ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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