...私は怖れをなして一度尻込みしてお目にかかりたいという希望を捨てようかと思ったのです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「最初の印象」
...吾等の若い冒險家は始めはいさゝか尻込みを覺えたのであつた...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...必要な客との応対などは尻込みをして姿を隠すなど...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...皆が少し尻込みをしたかもしれない...
中谷宇吉郎 「「もく星」号の謎」
...尻込みをするような卑怯(ひきょう)な事はただの一度もなかった...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...日頃にも似ず尻込みして居るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そして尻込みしてる! でも...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...壁際の方へと尻込みをすれば...
樋口一葉 「たけくらべ」
...みな尻込みして、私、といい出るものもない...
久生十蘭 「キャラコさん」
...尻込みするのを左右から鞭撻して...
久生十蘭 「無月物語」
...あたしの一念なの」金五郎は、いよいよ、当惑した顔つきで、尻込みし、「お京さん、あんたの気持はうれしいんじゃけど、どうも、……なあ」「どうも――どうって、いうの?」「あんたと、変な仲になるちゅうことは、ちょっと、なあ……」「アッハッハッハッ」と、お京は、男のように、笑いだした...
火野葦平 「花と龍」
...つい尻込みをして...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...向う見ずな賭――千に対する一の賭――だろうか? こんな賭に尻込みする者は...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...女達が尻込みしたからだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...危険を感じて尻込みした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...「じゃあ本当に死んで見ろ」といわれればさっそく尻込みをするにきまっている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...尻込みする気かよ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それを前にして尻込みする者は一人としていなかった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
便利!手書き漢字入力検索