...いざとなれば尻軽(しりがる)に走り廻った...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...尻軽く外へ飛んで出たガラッ八...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――あの女ばかりは人に殺されそうもない女でしたが」「何故(なぜ)だい」「ガラガラして、薄っぺらで、気軽で、尻軽で、人間が面白くて、浮気っぽくて」「たいそう悪く言うんだね――お前も怨みのある方かい」「御冗談で、――私はあんなのは虫が好きません――死んだ者を悪く言っちゃ済まないが、――もっとも、若旦那と来た日にゃ、顔を見るのもイヤだと言っていましたよ」「お前さんとこの家は、どういう引っ掛りになるんだ」「私の親父と、亡くなった大旦那は無二の仲でしたよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ウージェーヌが彼女のことを尻軽女と考えないで欲しいと思った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...三句切の歌は尻軽くなるの弊(へい)有之候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...しかるに病鶴は一首の初め一寸置かれて客たるべき梅の香が結句に置かれし故尻軽くして落ちつかぬなり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...四の句に置かばこの尻軽を免れたらん...
正岡子規 「墨汁一滴」
...その露をふくんだ春草の上へ駕尻軽く下ろされて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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