...これだけでは文章が尻切れ蜻蛉(とんぼ)だ...
海野十三 「暗号の役割」
...四郎の実験は尻切れ蜻蛉(とんぼ)になるちゅうで...
海野十三 「雷」
...幽霊(ゆうれい)の様に尻切れとんぼであった...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...粒桐(つぶきり)の紋の小袖に八徳(はつとく)を着、角(つの)頭巾を右へなげ、尻切れをはき、杖をついて遠見をしてゐるらしいその姿は、遠州をしてすぐに宗匠利休を思はせました...
薄田泣菫 「利休と遠州」
...またその分析力が挫かれ物語としても尻切れになりかねないものや...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...ぽーと尻切れの汽笛の音...
豊島与志雄 「真夜中から黎明まで」
...その音は尻切れとんぼで...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...とても残念だったのはとりわけ面白い会話が尻切れになり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...これでは冒頭の感想に照らして尻切れトンボではないかといふ気がした...
牧野信一 「浪曼的月評」
...尻切れ草履を穿(は)いたまま...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...尻切れとんぼの感じです...
森下雨村 「三十六年前」
...尻切れ草履をはいていた...
山本周五郎 「花も刀も」
...尻切れ草履で来るなり...
山本周五郎 「柳橋物語」
...実は尻切れトンボ式の大失敗に終っているのである...
夢野久作 「暗黒公使」
...だから納所(なっしょ)にいるお小僧までが――もっとも小寺(こでら)なのでほかに住僧はないが――びたびたという尻切れ草履(ぞうり)が寺内に聞えてくると...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...尻切れ草履をびたびた摺(す)って...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??