...自分も妹の所へ行きさへすれば何とか方法も就くのだったけれど...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...難きに就く沈痛の喜悦なり...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...我の床に就くや熟睡ただちに来て無感覚なること丸太のごとし...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...筑波町を発足して帰路に就く...
大町桂月 「秋の筑波山」
...我らの席に就くのを待っているのであった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...その羸弱(るいじゃく)なる者みな農業に就く...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...従来のギルドの徒弟上りに過ぎなかった工人の位置に芸術家が代って就くことになったのである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...その家庭の中で主婦としての地位に就くことである...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...日暮家に帰り孤燈の下に独粥啜らむとする時、俄に悪寒を覚え、早く寝に就く...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...暮れてから帰途に就く...
中島敦 「光と風と夢」
...ロスリッジは後を襲って補祭の上席に就く筈になっていた...
牧逸馬 「双面獣」
...喰ひ労れに労れたれば筆を取る元気もなくてまた枕に就く...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...最後の憩ひに就く時が...
三好達治 「艸千里」
...蘭軒をしてその冗を去り簡に就くことを勧めしめむとしてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...銘々持場に就くのだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...」聞(き)き畢(おわ)りて眠(ねむり)に就くころは...
森鴎外 「文づかひ」
...父の一行は太政官へ復命のため四月十九日帰京の途に就く...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...百姓たちが朝の仕事に就く前に一人々々此處にこの香を捧げて行つたものなのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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