...二人の盗賊(ぬすびと)と相並んで死に就くまでの悲壮を尽した詩――『耶蘇(イエス)また大声に呼(よばは)りて息絶たり...
石川啄木 「鳥影」
...枕に就くと鶏(とり)うたわむ...
泉鏡花 「活人形」
...小室は一人の從者に命じ、馬を太都夫に讓らせ、小室を中に太都夫丹濃左右に轡を竝べて、歸途に就く...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...これ大熊の雄瀧也たら/\下りて、瀑底に就く...
大町桂月 「阿武隈川水源の仙境」
...横浜出帆の筥崎丸(はこざきまる)にて仏蘭西(フランス)遊学の途に就く...
高浜虚子 「五百句」
...ただただ自然の傾向によりてすなわち水の下流に就くがごとくしてこれを治むべきなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...黨派的私情を去り國家的公見に就くの政黨なるべし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その家庭の中で主婦としての地位に就くことである...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...炉辺更に葡萄酒を傾けて寝に就く...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...職業に就くにも御互(たがい)に争ってやる...
新渡戸稲造 「今世風の教育」
...――多分十一時から十二時迄の間だつたと思ふけれど――陰氣(いんき)な床に就く前に私は神樣にお祈りしたのです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...彼が住み込みで行って職に就く日になれば...
細井和喜蔵 「モルモット」
...一層自分達の教会を誇り度い心持ちで楽しく帰路に就く...
牧逸馬 「双面獣」
...彼の目下(もっか)の急務は職に就く事であった...
松本泰 「緑衣の女」
...延(ひ)き入れて同宿せしめ中夜にこれに就くに※大いに呼んで従わず...
南方熊楠 「十二支考」
...坂を上下して田間の路に就く...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...落付いて刑に就くべく心用意をしておくためでした...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...適材を以て適処に就くのが宜しい...
与謝野晶子 「「女らしさ」とは何か」
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