...眠に就く事が出来なかつた...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...枕に就くと、今日位身體も心も急がしかつた事がない樣な氣がして、それでも何となく物足らぬ樣な、心(うら)悲しい樣な、恍乎(ぼうつ)とした疲心地(つかれごゝち)で、すぐうと/\と眠つて了た...
石川啄木 「天鵞絨」
...便所へ行つて來てから、再び枕に就くと、義雄はお鳥の話しから、そのをつとであつた人の怒つたり、泣いたりしたと云ふ人物や境遇を想像して見ながら、ぐツすり寢込んでしまつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
......
内田魯庵 「八犬伝談余」
...ひとつの固定した進路に就くのだった...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...それより汽車にて歸途に就くやうにしては如何にぞや...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...我らの席に就くのを待っているのであった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...妙子が二三分いなかった隙(すき)に話してしまっていた)夕飯の食卓に就く前に...
谷崎潤一郎 「細雪」
...スイス滞在五年の後にチューリヒの公民権を得てやっと公職に就く資格が出来た...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...空しく雄志を齎らして永久の眠に就く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...直ちに厳戒の任に就くとともに...
中村地平 「霧の蕃社」
...その仕事に就くことが...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...)自ら帰り来って死に就くべきことを約束させた上...
穂積陳重 「法窓夜話」
...一層自分達の教会を誇り度い心持ちで楽しく帰路に就く...
牧逸馬 「双面獣」
...紙など復(また)枕元に運ばせたれど一間半の旅行に労(つか)れて筆を取る勇気も出ねばしばし枕に就く...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...小生が虚心平気に将来の為を思ひ静に死に就く者なることを証明せむが為に候...
アルツウル・シユニツツレル Arthur Schnitzler 森林太郎訳 「アンドレアス・タアマイエルが遺書」
...けれど、彼等の深い肺臟は、かうした無際限の空氣で終日脹らまされてから、眠りに就くので、その肺もまた眠つて、ほとんど動きもしない...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...古典そのものに就くしかないのである...
吉川英治 「随筆 新平家」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??