...事業と實行との生活に就く可き事を奬説する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...小室は一人の從者に命じ、馬を太都夫に讓らせ、小室を中に太都夫丹濃左右に轡を竝べて、歸途に就く...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...恐ろしい白粉製造所や他人に甘い汁をしぼられる酒場奉公より自分の利益の多い体の楽な職業に就く筈である...
伊藤野枝 「ウォーレン夫人とその娘」
...義雄は自分の書齋の座に就くと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...』七途にして和泉屋の番頭の來り迎ふるに逢ひ、一寸明賀屋に立寄りて、歸途に就く...
大町桂月 「鹽原新七不思議」
...それより汽車にて歸途に就くやうにしては如何にぞや...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...下りてその雪田に就く...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...沢崎は席に就く前に...
谷崎潤一郎 「細雪」
...午後の汽車で帰途に就く...
種田山頭火 「其中日記」
...おの/\起ちて陣營の中に歸りて床に就く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...二人は漸(やっ)と仕事に就くことができた...
徳田秋声 「あらくれ」
...それっきり床に就く身となり果ててしまった...
永井隆 「この子を残して」
...祖母は獨り直ちに歸路に就く...
長塚節 「草津行」
...夜になつて床に就くと...
北條民雄 「外に出た友」
...師に就くに非ず、友と共にするに非ず...
正岡子規 「俳句の初歩」
...從容として死に就くといふと...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...眠りに就くもののために夜のけはひをつくつてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...ボリース・チモフェーイチは夜の床に就くまえの腹ふさげに...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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