...空の帝王と呼ばれる途方もなく尨大(ぼうだい)な全鋼鉄の怪物で...
海野十三 「空襲葬送曲」
...尨大(ぼうだい)な外国人名大辞林をとりだすと...
海野十三 「流線間諜」
...三人はひとしきり麻痺したように佇んで、驚きと、畏敬と、賛美と、恐怖のまじった心で、この尨大な、光る氷の宝石を眺めた...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...あの尨大なる研究を完成なされたのだ...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...途徹もなく尨大なものだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...その尨大な石材を牽(ひ)いて...
谷譲次 「踊る地平線」
...終にはその尨大なる黒き姿を留(とゞ)むるのみになりぬ...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...彼はすこぶる尨大(ぼうだい)なるシマリのない顔をしている...
夏目漱石 「倫敦消息」
...先づ第一に余の感心したのは斯の如き尨大なる著述を其の圖の全部から説明の各項まで君一人の手によつて完成せられたといふことである...
本多靜六 「大植物圖鑑」
...楽しいではないか!鎌と槌をうちぬくひろ/″\とした美くしい自由の花園をへだてゝ同志! こゝにも尨大な無数のゲンプランをそなえた...
槇村浩 「獄内にてドイツの同志を思う歌」
...一週の授業時間四十時間その上に尨大な資料の整理をするのだから...
武者金吉 「地震なまず」
...ここでは尨大の外何があるのか...
横光利一 「欧洲紀行」
...彼らは彼らの勢力をもつて築き上げるその大市街が尨大になればなるほど...
横光利一 「静かなる羅列」
...尨大なものになつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...じつに尨大な記録になつてゐます...
吉川英治 「折々の記」
...彼等は尨大(ぼうだい)な小ブルジョワを党に獲得し...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
...探偵小説界最初の年鑑ともいうような二百三十余頁の尨大号を出すなど...
蘭郁二郎 「休刊的終刊」
...その肌は尨大に拡大されて...
蘭郁二郎 「魔像」
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