...印度(インド)は久しく尨大なる帝国を樹立していたけれども...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...その尨大な石材を牽(ひ)いて...
谷譲次 「踊る地平線」
...一寸法師が尨大(ぼうだい)なメガフォーンをさしあげてどなっているような感じがある...
寺田寅彦 「蓄音機」
...一(ひと)たび双眼鏡をかけると大きな尨大(ぼうだい)なものが奇麗(きれい)に縮まって眸裡(ぼうり)に印するようなものであります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...それはあつたらう! 何んと偉大な鼻! 何んと云ふ口! 何んて尨大(ぼうだい)な突出した齒だらう!「云ふことをきかない子を見るくらゐ悲しいことはない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...先づ第一に余の感心したのは斯の如き尨大なる著述を其の圖の全部から説明の各項まで君一人の手によつて完成せられたといふことである...
本多靜六 「大植物圖鑑」
...尨大な研究録を此処に批瀝するわけには行かないが(未だ私は...
牧野信一 「熱い風」
...両側の店先には大きな尨犬(むくいぬ)や...
槇本楠郎 「文化村を襲つた子供」
...有志の任意の慈善行為に費された尨大な金額と相俟って...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...文部省は一億円という尨大な予算を憲法祭のためにとった...
宮本百合子 「『くにのあゆみ』について」
...一九二六年には(十二歳以上)五千七十七万千九百九十七人という尨大な文盲群がソヴェト同盟にあった...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」
...1155ワグネルわたくしには黒い尨犬しか見えません...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ワグネル尨犬らしい気まぐれな奴でございます...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ロシア文学の尨大さは自国のこの草と競争しているようなものだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...尨大な外来経典の写字...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...津軽半島だけの広さでも尨大(ぼうだい)なものだったが...
吉川英治 「鬼」
...またこの尨大な組織が...
吉川英治 「折々の記」
...眼を曝(さら)してきた尨大(ぼうだい)な和漢の書物の中にも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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