...支那(しな)はあの通(とほ)り尨大(ぼうだい)な國(くに)であつて...
伊東忠太 「妖怪研究」
...終にはその尨大なる黒き姿を留(とゞ)むるのみになりぬ...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...全体ひとかたまりの尨大な印象を作りあげ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...あの尨犬が電車通りにおりましてすよ...
徳田秋声 「爛」
...門を出(い)づることまれなる川島未亡人の尨大(ぼうだい)なる体(たい)は...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...ミルハは尨犬(むくいぬ)だった……いや...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いよいよもって尨大(ぼうだい)な炭庫を必要とした...
服部之総 「黒船前後」
...尨大(ばうだい)で威嚇的(ゐかくてき)な人間社会の切断面を覗(のぞ)いた気がした...
林芙美子 「浮雲」
...何でも黒毛の尨犬(むくいぬ)に逃げられたというだけのことなんで...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...それはあつたらう! 何んと偉大な鼻! 何んと云ふ口! 何んて尨大(ぼうだい)な突出した齒だらう!「云ふことをきかない子を見るくらゐ悲しいことはない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...飼主のない尨犬のやうに...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...尨大極まりもない大海原の夢を掬つて...
牧野信一 「浪曼的月評」
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トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...平等主義や共産主義の採用により尨大な改善進歩が実現され得ると信ぜしめる外貌を有っている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その尨大な浸蝕力は徐々として自身の河口にそれだけ高く堆積物を築いてゐた...
横光利一 「静かなる羅列」
...尨大な駄作ばかりが本尊となりすまし...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
...久木会社というような特殊に尨大な会社では...
横光利一 「旅愁」
...またこの尨大な組織が...
吉川英治 「折々の記」
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