...一種の尚古趣味から京都あたりの相当な陶工が自分の手腕を見せるつもりで真剣に作つたものもある...
會津八一 「支那の明器」
...皇室とその周囲とにそのなごりをとどめている古い文化のおもかげが知識人の尚古思想の対象となり...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...もとよりそれには、一種の尚古思想、一種の支那式 Rationalism があるのであるが、ああいう物語が世界到るところにあることを知ったならば、もっと他に考えようもあったのであろう...
津田左右吉 「神代史の研究法」
...その経験論自身に対立するように見える処のやや尚古的な思潮に立つものであって...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...東京なる都会の興味は勢(いきおい)尚古的(しょうこてき)退歩的たらざるを得ない...
永井荷風 「日和下駄」
...尚古ノ道ニ取リテハ口惜キコトナラズヤ...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「好古小言」
...しかしながら読書における尚古(しょうこ)主義にもまた限界がある...
三木清 「如何に読書すべきか」
...わたくしは「戯呈山本莱園小島尚古二公子」の詩を読んで是(かく)の如くに解する...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...尚古(しやうこ)も亦未詳である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...尚質(なほかた)の字(あざな)は学古とも尚古とも云つたのではなからうか...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これも当時尚古版本若くは古抄本を得べき望が多少あつたことであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...崇学尚古之余...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...第四にはユマニストとしての古人尊重或いは尚古趣味から...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もし悪魔蛇類の子ならばただちに胎下するとて頑固(がんこ)尚古の者は今も往々かくのごとくす云々...
柳田國男 「地名の研究」
...またこの時代の尚古(しょうこ)趣味...
柳田国男 「木綿以前の事」
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