...又尖端的な世界にあっては清潔第一...
石井柏亭 「大切な雰囲気」
...エセックスという尖端的な文芸復興期の児の貴族の心中にまだ燃えて熄まないのだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...殊に今日の尖端的タイプに属する美人と云うものは...
谷崎潤一郎 「客ぎらい」
...尖端的(せんたんてき)な歌劇の一座ともなれば...
徳田秋声 「縮図」
...それは尖端的なものとなることによって商品価値を生じる...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...核研究が尖端的な研究となってきた...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...舞台に登る役者の数も大分多いが「華族の体面」のけがし方も亦「おどん」氏の如き仲々尖端的で平民大衆共には一寸真似の出来ないものさえあるようだ...
戸坂潤 「社会時評」
...「今日その最も尖端的なる力は何と云っても武力であるが故に...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...それはもはや尖端的ではなくなった処の...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...尖端的な文化人らしい態度とさえも是認されるに至った...
豊島与志雄 「風俗時評」
...つまりアメリカの生活を尖端的に純粋な形で映画が創作する...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...単に一瞬の過去にも還ることのできない尖端的進行ということではない...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...フランスの尖端的(せんたんてき)な音楽家「六人組」の年長者...
野村胡堂 「楽聖物語」
...少なくも尖端的な...
平林初之輔 「文芸は進化するか、その他」
...折々パッと異国の花が開いたようにライナーがほかならぬアメリカの最も尖端的な表情で立ち現れる瞬間がある...
宮本百合子 「映画の語る現実」
...ほんとの尖端的です...
山本笑月 「明治世相百話」
...近頃流行の猟奇趣味とか、探偵趣味なぞいうものが、足元にも寄り付けないくらい神秘的な、尖端的な、グロテスクな、怪奇、毒悪(がいどく)を極めた……ナニ、まだ見た事がないから見せてくれ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その中に含まれている尖端的な芸術味を驚異玩味しつつ彼等の芸術に取り入れ初めて以来...
夢野久作 「能とは何か」
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