...頂上の尖りたる處に...
大町桂月 「金華山」
...こけむしたホーシャム板の尖り屋根がついている...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...神経も余り尖りすぎると却って自分を傷けるからね...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...屋根が空に向って尖り...
中井正一 「美学入門」
...半ば氷化した万年雪に包んでガキガキに尖り...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...何か疑獄の記事が出てはゐまいかと自づからその方へ神経が尖り出すのであった...
原民喜 「蠅」
...冬来り河原の石も人妻の心の如く尖り行くかな冬ともなれば人妻の仕事が一段とふえるので...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...剣状広線形で尖り鮮緑色を呈して平滑である...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...また大いに尖り出て高いものもある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...葉は闊(ひろ)くして尖り対生する...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...葉は跨状式を成して出で剣状広線形で尖り鮮緑色を呈して平滑である...
牧野富太郎 「植物記」
...嶮(けわ)しく尖り...
松永延造 「ラ氏の笛」
...尖り鼻の婦人で、ちょうど希望が眠りについて、理智が鋭さを増してこようという年配である...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...雄は鬣(たてがみ)尖り鱗(うろこ)密に上(かみ)壮(ふと)く下(しも)殺(そ)ぐ...
南方熊楠 「十二支考」
...栗はまだ枝々の尖りが眩しかつたり...
室生犀星 「愛の詩集」
...顴骨(かんこつ)ばかり尖り...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...かみさんのみさおは痩せた小づくりな躯で、顔も細く、頬骨が尖り、落ちくぼんだ眼はいつも、きらきらと、好戦的に光っていた...
山本周五郎 「季節のない街」
...三つ四つ峰の尖りの集り聳えた空に...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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