...と一番(いっち)しみったれた服装(なり)をして...
泉鏡花 「婦系図」
...なんてしみったれな仰有(おっしゃ)り様(よう)でしょうか...
海野十三 「海底都市」
...しみったれた事を言うようであるが...
太宰治 「十五年間」
...しみったれていますよ...
近松秋江 「うつり香」
...しみったれちゃあ...
豊島与志雄 「水甕」
...そしてしみったれてる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あんまりしみったれで...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんなしみったれな真似をしないで...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから朝夕の点滅の時が如何にもしみったれという感じを持たせずには置かない...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...それもしみったれて少しずつ吹いている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...五十になってようやく十万円貯めたなんていうしみったれた儲けかたでは我慢がならなかったんだ」賭博の絶対的な法則などはありえない...
久生十蘭 「黒い手帳」
...しみったれたことや薄手(うすで)なことはなによりきらい...
久生十蘭 「ユモレスク」
...あんなしみったれた飲ませかたをするから...
久生十蘭 「ユモレスク」
...県のしみったれ役人とは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...間違いなく実父は頑固、冷酷、しみったれだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...金を溜(た)めるようなしみったれは江戸子じゃあねえ...
森鴎外 「里芋の芽と不動の目」
...お梅ばばあのしみったれ」と彼は喚いた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...使いぶりも吝嗇(りんしょく)に近いほどしみったれていた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
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