...また柏木家でも師匠と多少とも関係交渉のあった家は何処でも知っており...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...とにかく心理的に感ずる時の長短が人間自身ならびに周囲の物質的エントロピーの増加の多少と...
寺田寅彦 「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」
...だからイデオロギーの問題を多少とも具体的に解くためから云っても...
戸坂潤 「技術の哲学」
...そこでは多少とも歴史性が忘れられ勝ちなのは尤もである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...もはや自由主義の機能ではなく却って多少ともその反対の機能に帰する...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...皆多少とも「高等」政策の意味を有っているし...
戸坂潤 「社会時評」
...之を多少とも実力ある大衆政党の手に渡すことを好まず...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...多少とも唯物論的な哲学者や文学理論家は併し...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...仕甲斐(しがい)のない職業のためにたいていは多少とも苛辣(からつ)になっていて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...既に多少とも使ったのです...
豊島与志雄 「水甕」
...彼が電車を待つ退屈を多少ともまぎらしてやるつもりで...
豊島与志雄 「楊先生」
...歴史に多少とも興味を持つ兵馬は...
中里介山 「大菩薩峠」
......
樋口一葉 「さをのしづく」
...右の脚と腕との骨はどれも多少とも砕かれていた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...かつ土地粗生生産物の交換価値の著しい下落とその結果たる通貨の大縮少との下においては...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...多少とも、死と鬪つてゐないものはない...
吉川英治 「折々の記」
...ご幼少とのことゆえ助人(すけびと)は何十人たりとも存意のまま認めおく...
吉川英治 「宮本武蔵」
...しかし一国における貨幣の減少と及び他国におけるその増加とは...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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