...あり余る財産を少しばかり減らしたほうが得じゃありませんかね...
江戸川乱歩 「影男」
...あの蓋の上に少しばかりの雪が積っていて...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...「白い粉みたいなものが少しばかり着いていますね...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...そして少しばかり...
徳田秋声 「風呂桶」
...十一無理に姉へねだって夕食の時少しばかり飲んだ酒のために...
豊島与志雄 「月明」
...少しばかり行った所で...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...少しばかり顫(ふる)えを帯びていたようであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...肉はかなり強靭でそれに脂が濃いために少しばかり口の中で滑べるような感じがする...
中谷宇吉郎 「雑魚図譜」
...――貴方(あなた)は父の少しばかりの手違いを種に...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...少しばかり木目(もくめ)の凹んだところがあるような気がします...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少しばかり上弦(じやうげん)に緩(ゆる)んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少しばかりの古い木屑もある...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...居据(ゐすわ)つてしまつたさうで」「氣の毒だな」「それから少しばかりの身だしなみから化粧まで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私達はお前さんの敵(かたき)なの? お前さんは私達の敵(てき)なの?杉山 ――誰が敵だと言つたい?お秋 ――初ちやんは、やつと、少しばかり、ほんの少しばかり、仕合せにならうと思つたのよ...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...少しばかりは腹が据った...
三好十郎 「俳優への手紙」
...それはただほんの少しばかり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...少しばかり勝手がちがうかも知れない...
柳田国男 「母の手毬歌」
...このことはかつて『海南小記』の中に少しばかり述べておいたが...
柳田国男 「雪国の春」
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